忘れるくらいが、ちょうどいい

1年前の今日、初めて心療内科を受診した。

一般的に予約が取りにくいとされる、心療内科や精神科。予約なしで受診できたことに違和感を覚えたのは、少し時間が経ってからだった。

いつ行っても、患者さんがいない。

当時住んでいた地域には、精神科で有名な病院があった。そこへ通う人が多かったのだと思う。でも、それだけではない。

一刻も早く転院しよう。絶不調の中、病院を探すことは苦痛だった。それでも、良さそうな病院を見つけては、電話した。

「早くて1か月後ですね」

そんなの死んでしまう。やっとの思いで見つけたのが、今も通う「長生き」みたいな名前の病院。

「初診は、精神保健福祉士がお話を聞かせていただきますので、2時間程お時間をいただきますが、よろしいですか」

この病院なら、大丈夫だと思った。泣きながら、今までのことを話した。

今日が初めて受診した日ということは、そのうち忘れると思う。忘れるくらいが、ちょうどいい。それだけ、体調が良くなったと言うことだから。

偶然6月22日は、大好きなアーティストの誕生日。お祝いできる日でよかった。