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近所のステキなお蕎麦屋さん。

麺類で一番好きなのはお蕎麦です。
パスタも悩むけど、やっぱり蕎麦しか勝たん!

昨日からずっとおいしいお蕎麦が食べたくて
近所にあるお蕎麦屋さんに行くことに。

久々の訪問です。

おしゃれで、上品で。
それなのに値段はそこそこ。

本当においしいものを、大人が静かに
じっくり味わうようなそんなお店です。


…いや、そんなお店のはずでした。


夫とはお店で待ち合わせをしていましたが
雨が降っていたので店内で待たせてもらおうと

久しぶりのお蕎麦に心躍らせながら扉を開けると、先客3組。
全員がこちらにぐわっと視線を向けるのです。

こわっ。と思いながら座って様子を伺っていると
その中の4人組の人たちがにそっとビール瓶をくるりんと回してラベルを隠しました。

入り口のメニューには、時短営業とアルコール提供はしていないという注意書きがあったはずだけど…

とメニューをみてもやはり

ノンアルコールビール🍺
ノンアルコールワイン🍷

あります!と書いてある。

じゃぁ、あの人たちが飲んでいるのは…!?

19時も過ぎていたので、お茶を持ってきてくれた店員さんにラストオーダーの時間を
聞くと

「えーっ、と、えっとですねぇ…あのー。」
となぜだかはっきりしない答え。

そうこうしているうちに夫が到着して
結局ラストオーダーの時間はわからず

夫が『妖怪お酒飲み』なので、真っ先にビール瓶に気付いてしまった。

「あそこのテーブル、ビール飲んでるやん」

ですよね、やっぱりあれはエビスの瓶ビールです。

それから、焼酎を頼んでいる人もいました。

味見、なんて言ってみんなで回し飲みまで。

あそこのテーブルには日常が戻っている。


2021年をほとんど緊急事態宣言下で過ごすわたしたちは、最後に外で生ビールを飲んだのがいつかも思い出せない。

家では飲みますけどね。
外で、となるとご無沙汰なんです。

後から来た常連さんらしき人も、わたしたちにバレないように
わざわざ席を立って店員さんの方に注文しに行ってワインを飲んでいました。

どうやら、そのお店にいたお客さん全員が常連で、客同士も顔見知りになっているくらいの関係性で

わたしたちは完全アウェイの蕎麦屋でした。

目配せや、ジェスチャーでお酒の注文をしている姿がおかしくて。

全部バレてますよ!


常連ではなくとも、わたしたちだって何度か行っていたお店です。

なのに、お店の人にも居合わせた客にも、
「げ!!一見さん来ちゃったよ」みたいな目で見られるとは思わず。

刺さるような視線になんとも居心地の悪い空間でした。

わたしは、仲間はずれの空気を敏感に察知します。

あれは、完全なる村八分。


お酒飲みの4人組に出すおつまみの調理に忙しくて

わたしたちのお蕎麦が出るのに50分くらい待つことに。

一見さん風のわたしたちにはお酒のメニューは出てこないので、あたたかいほうじ茶をすすりながら

夫とラインを使って会話をしていました。

「もう、帰ろかな」と言ってきた夫をなだめるのに必死です。

お酒が入ると、みんな声が大きくなります。

このワインは香りがいいねぇなんて聞こえてきて。

最初は瓶ビールのラベルを隠していた人たちも、声のボリュームで何を飲んでいるのかバレバレです😂

食べ終わった頃にはもう閉店時間は過ぎていましたが
飲み会を楽しむテーブルの人たちは
もちろん終わる気配はなく。

わたしたちが思っていた、しっぽりとおいしいお蕎麦を楽しむお店ではなくなっていました。

天せいろは変わらないおいしさでした。
おいしかったからこそ、やはり悔しい。

まだそば湯を飲んでいるのに
手に持った蕎麦ちょこ以外は下げられました😂
もうね、笑うしかない!

一見のわたしたちを早く帰したいんだよね?
わかってる!
こう見えて、それくらいの空気は読めるんだ。

わかってるから、そば湯だけは飲ませてくれ?

蕎麦好きはもれなくそば湯までが蕎麦を食べる時間なんだから。

一気飲みですよ、そば湯をね。

「うみちゃん飲むってよ、ハイハイ!まだまだ飲むってよ、ハイハイハ」

セルフで脳内そば湯一気コール!

もやもやするなぁ🙄

待ち焦がれたおいしいお蕎麦がこんなにも悲しみの思い出になってしまうとは。

お店にも色々な状況があるのはわかります。

営業しないと生活が守れないと思うんです。

近所では、都の要請に従って休業しているお店や20時までのアルコールなしの時短営業、

はたまた、アルコールを提供して20時すぎまで開けているお店も少数ですがあります。

潔く、要請には従わずに営業します!と言う方が逆に気持ちがいいというか

今日のように、こそこそっと常連だけ特別扱いしてるのがなんだかなぁ。

なんなら、「一見さんお断り!」って入り口に書いといてほしかった。
そしたら大人しく家でご飯食べたんだけど。

わたしたちの行きつけの大好きな焼き鳥屋さんは、お店を閉めて、その間別の仕事を始めていることや
プライベートの時間をインスタにおもしろおかしくあげていて

営業を再開したら絶対に一番に会いに行きたい焼き鳥です。

応援したいし、これからも近くにあってほしいお店です。


コロナ禍で閉店に追い込まれたお店もたくさん知っています。

このご時世、もう何が正しいのかはわかりません。
もちろん事情は沢山あると思います。

だけど、正直者が悔しい思いをしなくてはいけないなんて。

一体どんな世の中になってしまったんだよって思うわけです。

正直にまっすぐに頑張っている人たちこそ、いいことが沢山起こればいいなぁと思います。

人生のスペシャルボーナスが出ますように。

神様、聞こえますか。
どうかお願いしますね。

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