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ローカル童貞に贈る言葉

 寄ってたかってあれやこれやを「やってみたら?」「一緒にやりましょう!」と言いすぎるのは良くないよホントに。

 うーーーん、今日は頭が重たい一日だったなぁ。やることは明確で小さなタスクを積み重ねていく日ではあったにも関わらず、「めんどくせぇ~~やりたくない!」という暴れん坊将軍が脳内にいて、結局、〆切ギリギリまでうだうだするような形を選んでしまった。

 立ち止まりたくないときに立ち止まりそうになったら、とにかく手と足を動かすべし。腹も減ってたし米3合を炊いて、焼肉余りの肉とスライスしたじゃがいもを炒める。カットトマトを追加。調味料は塩、バター、少々のオイスターソース、コリアンダー、ウコン。そして最後に気合を入れまくるための入れすぎかなってくらいのニンニク! 米は早炊きモードにしてるから20分ちょいで炊けるから、それまでに日記を書き上げちまうか、と今カタカタやってるわけで。

 10:1=水:原液でつくったカルピスくらい情報性が薄くて、どうでもいいことを300字以上も書くと、清々しい気分になる。こうやって調子が上がってきたところで、ふと思った冒頭のこと。地域のあれこれ。 

 新しく地域に移ってきた若い人に対して、期待しすぎるというか、いろんなことを押し付けてしまう状況が多いように思う。特に、ちょっとした実績があったり、明確なスキルがある人に関しては”引く手あまて”じゃないけど、寄ってたかっては声をかけて巻き込もうとする。

 実際のところ、来たばかりの人からすれば、それは地域の人とのコミュニケーションの機会になったり、地域性を探るためにはいい機会になるとは思う。けど、来たばかりでそうやって巻き込みすぎたり、あれやこれやを「やれやれ」と焚きつけるのは芳しくない。「良かれ」と思っての勧誘も、それによって「消費されてる」と感じて、疲弊してしまったらどうするのか。

 そもそも、田舎みたいなところに来る人ってのは、そもそもが都会的にセカセカしたくないから、こっちにきてまずは諸々をリセットして、再スタートを切るような人も少なくない。にも拘らず、スピード感持って何かをやらすのは危険が伴う気がしてしまう。

 人口数千人~一万人台とかそんくらいの小さいコミュティの中で活動するからこそ、じっくりと関係をつくって、いろんな人との関わりを見定めて、組み方を考える時間は十分に必要だろう。地域おこし協力隊のように3年もいるような人に対して、そんな急かさなくてもいいじゃないか。3年でできることなんて、たかが知れてると思うぞマジで。

 ボクは特に地域で何かをやろうと思って移ってきたわけでもなく「ただ暮らす」という過ごして方をしてきた。1年目、ただ暮らす。2年目、ちょっと近所にある元保育所の利活用に関わる(組織立ち上げから事業計画まで)。3年目、その延長戦上で、町全体の動きにもうっすら関わりつつ、地域関連の業務をみんなでやれるような法人づくりを進めている(←今ここ)。

 てなわけで、1年目なんて、ニートのようにAmazonPrimeをひたすら観まくりながら、時々集落の人と酒を飲んで、同世代の友人たちと集まってやや騒いでみたりして、その中で「地域で何が求められてるのか/何ができるのか」とちらりと考えたくらいだ。それでも、今のように動けてるのは、焦らず過ぎずに、ただ地域に「居る」ないし「漂う」ことで得てきたものを土台があるからだと思う。

 だから、1年目はもっとゆっくり過ごさせてあげてくれよ。ボクみたいにパッションもない奴が3年目でこうやれてるんだから、地域で何かやりたいっていう人ならただ過ごすだけでもいろいろ見つけたり繋げたりするはずなんだからさ。無駄なおせっかいだったり、焦らして、その人が潜在的に見つけそうだったり、できるかもしれないことの芽は潰さないでおくれよ。特に役場と、その周辺にいる人! 自分たちのいいように取り込もうとしてんじゃねぇぞ!!

 あとは、地域を漂っていると、当初思い描いてたものと打って変わってやりたいことも変容することのほうが多いし、出くわした人の中でこいつと何かしたいわ!ってやつも見つかるだろうから、対人と関係の化学反応の中で生まれるものを見出していけばいいとも思う。だから、その余白をつくってあげてーな。

 とりあえず、寄ってたかってくるものを、純粋にすべてを「はい! はい!」とYES MANで受け入れると自分を壊してしまうこともあるから、「これから地域に入りたいっす」的な人は、そういう取捨選択あるいは調整マネジメントも含め「地域で動(働)く」ってことだと理解するといいのかもね。

 ローカル童貞に贈る言葉!

(そして、米が炊けたので飯を食らう)

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