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4月27日 『たそがれビール』

小川糸さんのエッセイを読んだ。
最後まで読んで、またこの人のエッセイを読みたいなぁと思った。
 
小川さんの印象は、四文字熟語で表すなら「清廉潔白」。自分の中の正しさが何なのか分かっていて、それをゆるぎなく信じているような。
頑固で思い込みが強そうな印象も受けるけれど、きっとその分芯が強くて純粋なお人柄なのだろうなぁと思う。
そして、そういうある種の思い込みの強さがあるから本が書けているのだとも思う。
誰がお金を払って、なよなよした当たり障りのない文章など読みたいものか。
「私はこう思う。」そう言い切ってくれる潔さを買っているのだ。

素の自分を出せるのは強い人だ。
一部とはいえそれを見せてくれるおかげで、読者は自分との違いを面白がれたり、批判できたり、考えが深まったりする。そこにエッセイを読む楽しさがあると思っている。隙の無い文章は読んでいてつまらない。

小川さんはドイツと日本の二拠点生活?を送っておられたそうなので、次回はそのことについてガッツリ書かれた本を買おうと思う。

※2020年3月末に日本へ帰国し、一旦、日本とベルリンの二拠点生活は幕を閉じたようです。

※追記(6月5日):後日、『針と糸』を買いました。
今読んでいるところですが、やっぱりすごく面白いです。
表紙の青と白が混ざったような色合いが、私の中の小川さんのイメージに合っていて、(きっとそれは空の青さを表現しているのでしょうが)見るたび澄んだ清流を思い出します。

 ・その他の出来事
サミット(スーパー)で買った冷凍の春巻きが美味しかった。スーパーオリジナル商品のようで、添加物も少なめ。しっかり素材の食感と味が感じられてよかった。揚げ物大好き夫にも大好評で、良い買い物ができた。



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