買い物のしるし

　買い物のときの袋が有料化されてから、どれくらいたっただろう。調べると、2020年7月からだった。もう3年経つようだ。スーパーでエコバッグに詰め替えるのは、それ以前から行なっていたので違和感はない。袋に入れないときは、シールを貼ってもらう。
　ところが、今日慣れないことが起こった。よく行く本屋があるのだが、今日は忙しかったらしい。会計が一ヶ所でしかできなくなっていて、店員さんは新人らしかった。購入のとき買い物袋を断ると、シールを貼ったり、購入の印に、と栞のようなものを本の間に挟むのだが、今日はそのまま渡されたのだ。買った本を持って帰ろうとするのだが、そのレジから店の出口は割と遠かった。印があるときは何も思わないのだが、今日は何もないので、変な気分だ。手に持っている本は会計前なのか会計後なのか、本人以外は分からない状況だ。そう思うと急に不安になり、本とレシートを一緒にした。
　店の出口には店員が2人いたが、忙しいのか出て行く客に見向きもしない。他の客も、本を持ったまま外に出て行こうとする人が何も気にならないみたいだ。この状況だと、会計をせずに本を持って出ていく客が何人かいたのではないだろうか。店内のどこに防犯カメラが付いているのか確認したことはないが、後で会計無しで出ていく人に気づいても遅いのではないだろうか。
　レジ無しの店が、将来当たり前のものになるかもしれない。今は、まだ途中の期間なのかと思う。
　色々なことが進んでいく中で、ふと、これは正解なのかどうか、迷うのことが多々ある。