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クリスマスと「もしもボックス」

 今年は考えているうちにクリスマスになり、ケーキの予約もしていなかったので、買う事ができるか心配だった。ケーキは作らずに買うことばかりだ。どのケーキにするか迷うのも楽しいが、今年は疲れることが多く、先送りにしているうちに、予約もできない時期になってしまっていたのだ。
 よく行くケーキ屋さんは、予約のみの販売で、ショートケーキも置いていない。ケーキだったら何でもいいか、と価格が安めのお店に行ったら、十分あったので買うことはできた。満足だったが、クリスマスからお正月までのこの時期を楽しい気分で過ごせることは、年々薄れていっている。何から何まで義務という思いが強くなってきたからと思う。
 特別な時期は、何となく明るい雰囲気になるけれど、早く日常生活に戻って欲しいとも、同時に考えてしまう。年が明ける頃は、目標みたいなのを考えようかと毎年思うのだが、できずに終わっている。
 イベントを十分楽しみ、綺麗にした家で新しい年を迎える。いつまで経っても、実現できないような気がする。大人になっても、サンタさんがプレゼントをくれるという話がある世の中だったら、まだ楽しめるのかもしれない。ドラえもんの動画で、そんな道具があったと思う。こんな世界になっていますように、と言うと本当に言った通りになる道具。この道具が本当にあって、1回だけ使えるとなったら、世界中の人は何を願うのだろう。その道具の名は「もしもボックス」という名だったと思う。

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