ステロイド減量4回目(プレドニン15mg→12.5mg)
今日はとにかく寝た。とことん寝ようと思って寝た。一日中ぐっすり寝て、これを書いている今も半分眠っている状態かもしれない。
睡眠障害でなかなか眠れない日々が続いていたが、ここ最近はすごく眠くて、今までからは信じられないほど寝ている。それでもまだ眠たかった。だから今日は寝ようって心に決めていた。
プレドニンを飲み始めてから、せっかく仕事を休んでいるというのに寝坊というものから遠ざかっていた。朝、昼、晩の薬の時間が気になってたからだ。朝弱いくせに早起きしてきちんと薬を飲んでいた。むしろ薬を飲むために朝ちゃんと起きていたように思う。でもここ最近の睡魔に、今日はとことん寝ようと思い切った寝坊をしてみた。
2020年10月26日の通院で減薬し、プレドニンの服薬が朝だけになった。
その日の通院は、行く前から減薬するだろうと予想していた。そのうえで、会社への復帰をはじめとした日常生活復帰にむけた相談をしようと心に決めて病院へ向かっていた。聞くことをちゃんとメモして。
会社からは、体力と集中力に自信がつくまでは休むよう言われていた。やさしさゆえのお言葉、ありがたいことだ。正直迷いないわけではないが、プレドニン15mg/日の服用を2か月続け、その中で大丈夫な気がしたこと、今のタイミングを逃したら、復帰タイミングを逃してしまいそうな自分の弱い心を見ていたら、今回復帰の相談をしないといけないような気がして、その日の診察で、先生に相談しようと決めていた。
名前が呼ばれると、私は確認事項を書いたスマホを手に診察室に入った。
まず血液検査の結果をみる。
白血球数: 8.5
赤血球数: 4.43
ヘモグロビン: 14.2
ヘマトクリット: 42.1
MCV: 94.9
MCH: 32
MCHC: 33.7
血小板数: 216
PT: 101
PT-INR: 1.01
APTT: 29.3
APTT-Cont.: 30.6
フィブリノゲン定量: 178
総蛋白: 6.6
アルブミン: 4.1
総ビリルビン: 1.1
直接ビリルビン: 0.1
AST: 16
ALT: 17
乳酸脱水素酵素: 129
アルカリフォスファターゼ: 39
γ-GTP: 18
コリンエステラーゼ: 173
中性脂肪: 110
グルコース: 94
CRP: <0.03
アンモニア: 17
IgA: 133
IgG: 1034
IgM: 182
ALBIスコア: -2.64
ABI grade: 1
予想通り良好そのもの。先生も減薬するという決断を下す。
8月29日から続いた15mg生活が、10月28日から12.5mgになった。
1日のプレドニン服用量
25mg*7日 → 20mg*10日 → 17.5mg*28日 → 15mg*59日 → 12.5mg*…
目標の10mgまでもう少し。ここから数か月様子をみて今後の判断をすらしい。
ちゃんとたどり着けるのか、それとも…減薬の喜びも半分、これからに対する不安もぬぐえない自分。焦っちゃいけないのはわかっているのに焦ってしまうのは、日常から取り残されている感覚との葛藤ゆえなのだろう。
私は先生に聞いた。
「最近、出かける練習をしているのですが、疲れることがあります。こういう疲れがあった時は、休んだほうがいいんでしょうか?体力つけるために続けたほうがいいんでしょうか?」
一番聞きたいことだった。この疲れが、引きこもっていた体力不足からなら体力作りに励んだほうがいいだろう。しかし、病気に由来するものであれば休んだほうがいいのかもしれない。ステロイドの副作用に「倦怠感」という言葉が出てくる。これがよくわからない。
先生は顔をしかめた。
「難しい質問だね。」
苦笑いをしていた。
「検査結果を見る限りでは病気に由来というよりは、体力不足の気もするから無理しない程度に外に出てもいいかと思うけど…」
明らかに困ってる先生。そうだよね。わかんないよね。私もわかんない。
もしこの場にお酒があったなら、「わっかんなーい、わかるわけないじゃーん、かんぱーい」ってバカみたいに騒げそうな質問を投げかけていた自分を想像して可笑しくなった。
ただ何となく、いまのこの状態で休み続けていたら、私はもう二度と動けなくなるような気がした。だからこそ、先生の言葉を聞いて、この状態で続けられる社会復帰の練習をしようと心に決めた。
そしてもっと具体的に職場復帰に関して相談し、適切に感染の防止策をすれば問題ないことを確認した。
診察室を出た私は決意する。
「よし、復帰しよう。」
コロナやインフルも怖いけど、プレドニン服用量が10mgにたどり着ける保証はない。今を逃したら、もっとタイミングを見つけられないと思ったから、体力つけて復帰しようと決めた。
ここから私の職場復帰プログラムがスタートする。
さわやかな秋風に、優しい太陽が降り注ぐ、一年の中でも最高な日々が続いたいたこともあり、私はその日から、毎日外を歩く練習をした。ちょっと電車にも乗ってのお出かけも試してみた。ずっとご無沙汰していたヒールを履いて歩いた日もあった。
とても心地よかった。外の空気が気分を軽くした。ただ、疲れ、私にとってはそれは全て睡魔といってもいいだろうが、眠気に襲われてたまらない日もあった。家に着くや否や眠くてたまらない日もあった。その都度、私は自分にカツを入れる。
この睡魔は何だろう。
ふと思う。これがステロイドの離脱症状なのか?
迷う自分と気合の入る自分の闘い。気合で乗り切った一週間の果て、今日は一日だけ、私は睡魔に負ける日にした。
とにかく寝た。今日は寝た。眠るだけの一日に唯一の活動、このnoteを書いてみる。
ステロイドを始めたのは夏だった。あれから100日以上が経過した。
よかったのか悪かったのか。そしてこれからどうなるのか。色んな感情がうごめく心が、すっかり早くなった日暮れの空を見上げながら、こんな歌を口ずさんでいた。
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