島本理生「憐憫」感想~Rの悲劇!?~
その昔、いやその昔より昔...。
薬師丸ひろ子主演「Wの悲劇」という映画を知っていますか?
タイトルだけなら知ってるー。という方も多いでしょう。
大女優、三田佳子のスキャンダルの身代わりになる売れない劇団員、薬師丸ひろ子。
映画「Wの悲劇」で印象に残っているのは、薬師丸ひろ子の強い目と、三田佳子の大女優オーラだった。
その大女優役、三田佳子セリフが強烈なのだー。
枕営業上等!世界が描かれた昭和時代に震えるね((( ゚д゚ ;)))ガクブル
そして、
女優!女優!女優!勝つか負けるかよ!(大女優、三田佳子セリフ)も印象深い。
ゼロイチ思考しかない世界の怖さ。
では...今の芸能界は?
今の女優は?
がっつり恋愛小説だが、女優の再生物語でもあった一冊。
伸び悩む女優がひとりの男に出会い、違う考えに感化され再び女優として注目されはじめる。
だいぶまみれている。
綺麗だけじゃない、何か惹きつけられる魅力的だとわかる表現だ。
今のところ使いたい言葉上位にはいっている(;^ω^)
↑の呪文のような言葉だけで二人の関係の濃さや、恋愛パートの深みもわかるのだが、そうなんだー、としか、感想がないわたしもいる( ˘ω˘ ; )
で、
不倫相手の柏木という「まみれ男」が、最後まで年齢にこだわる意味がよくわらんかったです。
二人のときはふたりだけの世界にいたかったからか?
二人の恋愛話は共感も、ときめきもなかったが、芸能界の今を垣間見れる面白さ。
サラリーマンマネージャーとのやり取りとか、業界人の夫との関係性とか。
今も昔も変わらない?芸能人となった子供と親との関係。
女優!女優!女優!勝つか負けるかよ!
昭和ではなくても、令和も女優は女優なんだな...という感想を持って読了。
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