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人や自分を「信頼する」ということが頭ではわかるけど、実感がつかめない人の共通点とは

恋人やパートナーといい関係であっても、どこか不安になってしまったり、人に依存してしまうタイプの人がいます。

最初はとってもラブラブです。
でも最後はいつも相手を追い詰めたり自暴自棄になって破局、
ということを繰り返してしまいます。

人間関係のつまづきでずっと生き辛さを抱えてしまうんです。

そんな自分を変えたくて、いろいろ本やブログを読んだかも知れません。

「相手を信じよう」

「自分を信じよう」

「大丈夫と声をかけよう」

「自分は愛される価値のある人間なんだと思おう」

何回も何回もやってみたと思います。
でも自分でちゃんと実感できない。
そして、そういう自分にもダメだししてしまいます。

こういうタイプの人たちを見ていると、ある共通するものがあります。

それは、自分にとっての安心感とか安全感というものを空間の中で感じられず、「接触感」で感じようとするところです。

物理的に離れているときや、相手が自分以外のことを考えているときは、この「接触感」がないのです。

信頼とか信じるという感覚は、この「接触感」を伴いません。

「接触感」がないから不安になるのだと思います。

こういうタイプの人の理想は、あたたかく見守られ、何をしても許され、絶対に自分を裏切らず守ってくれるというものに包まれることです。

ただこの「包まれる」という言葉は、現実からかけ離れている感覚になります。
だから絵に描いた餅のよう…

こういうと、親の養育に問題があった人のことのように思われるかもしれません。

しかし実際は、親の養育にそんなに大きな問題がない人たちも多くいます。

お互いの価値観、受け取り方、相性、持って生まれの気質などが相まって、信頼されている、守られている、自分のことを否定せず受け入れてくれるという愛情を感じられない状態になることもあるのです。

そうして、人と人との1対1の信頼感が得られないまま大人になってしまいます。

そのため、ある一定の不安をいつも抱えることになり、自分自身を安定させるための行動を取らざるを得ません。

人に依存すると、相手の優しい言葉やスキンシップを常に求めます。

これらは常に「接触感」を伴うので、強く早く安心感、安全感、高揚感、優越感が得られます。

でもそんな「接触感」は一時しのぎです。

だからすぐに不安になってしまう。

そして自分が不安定なだけに揺るぎない「絶対」を求めてしまいます。

絶対裏切らない。絶対見捨てない。絶対離れていかない。

しかし現実世界には「絶対」はあり得ません。

だからこそ「絶対」に近づくために、本当はお互いが試行錯誤したり、折り合いをつけたりしていかなければなりません。

それでもダメになることもあります。

そうなることが怖くて、相手を試してばかりして相手に執着してしまいます。

自分の安心感のために相手が必要なのでしょう。
でも相手はあなたから信頼されることを望んでいます。

傷つきたくなくて取った行動が、どんどん相手を追い詰め、あなたから心が離れてしまいます。
傷つきたくなくて取った行動が、一番自分を傷つけていることに早く気づくことです。

怖くても少し信頼する、そしてその分信頼されるという感覚を少しずつ身につけていって欲しいと思います。

煮詰まったとき、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。対面カウンセリングが無理な方には、電話、オンラインもやっています。どんどん気軽にご利用ください。


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