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1人広報の私が1年間を振り返ってやっておくべきだった7つのこと

みなさんこんにちは。株式会社ベーシック広報の奧田(@OKYO000)と申します。

私が所属するベーシックは、Webマーケティングメディア『ferret』やフォーム作成管理ツール『formrun』、BtoBマーケティングのためのCMS『ferret One』を運営している会社です。

私は2018年4月に新卒としてベーシックに入社し、インサイドセールス担当を経て、2018年10月より広報に着任し、現在は、社外広報(プロダクト、コーポレート)、社内広報、採用広報の3業務を担当しています。

今月で、広報に着任してから早くも1年3ヶ月が経過しました。
今まではとにかく必死で走ってきましたが、年も変わったことを区切りに、今回はこれまでのことを振り返り、「1人広報の私がやっておくべきだった7つのこと」として改めてご紹介できればと思います。

私と同じく、これから1人広報としてキャリアをスタートさせる方の参考に、少しでもなれば幸いです。

1. 積極的に情報発信する

着任当初は自分の文章力に自信がなく、外部に対して自分の意見を情報発信することをある意味恐れていました。

しかし、他社の広報さん含め、最近は個人でもnoteやTwitterでどんどん情報発信をしていることに刺激を受け、以下のnoteを思い切って出してみました。

noteを公開する直前まで、「勢いで書いたものの、本当に公開してしまっていいのか」と悩んでいましたが、公開後はたくさんのスキやいいねをいただき、なんと光栄なことに取材のオファーまでいただくことができました。

もちろん今でもまだまだ拙いのですが、情報発信を積極的に行うことにより、少なからず自身の文章力向上にも繋がると感じており、はじめから恐れずに積極的にアウトプットしていくべきだったと感じています。

2. 再現性を意識する

ある時、1人広報になって初めて、「調査リリース」に取り組むことになりました。

まだ広報としての経験も浅く、プレスリリース自体出した本数が限られていた中、より細かなアレンジや確認が必要な調査リリースの作成は困難を極めましたが、事業部のマーケティング担当者と連携をしながらなんとか公開までこぎつけました。
(今回は触れませんが、事業部と広報との連携の大切さについては以下の記事でまとめていますのでぜひご覧ください。)

幸いなことに、結果的に7媒体にご掲載いただき、当社史上最多の媒体掲載数(新規サービスリリースを除く)を獲得することができました。
しかし、正直なところ、「綿密に計画を練ったうえでプレスリリースを作成できたから成果が出た」という訳ではなく、「初めての調査リリースを死に物狂いで形にした結果、たまたま評価をいただけた」という方が近いと感じていました。

この結果を踏まえ、それ以降は、より「再現性」を意識したプレスリリースの作成を心掛けるようにしました。
プレスリリースを出すにあたっては、主観的なメッセージにならないよう必ず他社の類似事例や関連記事を調べあげた上で、出したプレスリリースにおけるメディアやSNS上でのリアクションを踏まえた振り返りを必ず行い、改善点を次回以降に活かすフローを徹底しました。

結果、作成の効率性が向上した上で、おかげさまで安定的にメディア掲載をいただけるようになっており、再現性を考えたうえで業務に取り組むことの大切さを強く感じています。

3. 徹底したスケジュール・タスク管理をする

冒頭で述べた通り、私は1人広報として社外広報、社内広報、採用広報の3業務という広範囲を担っています。そのため、日々手元に抱えているタスクが溜まりがちで、それぞれのスケジュールやタスクを管理しきれなくなり、納期に遅れたり、各業務のクオリティーが落ちてしまうということが多発していました。

そこで意識したのが、月次、週次、日次の単位での、スケジュール・タスク管理です。

・Googleスプレッドシートによる月次のスケジュール表

12月スケジュール_note掲載

kibela(ベーシックで活用している情報共有ツール)による週次報告

週次kibela_resize

・Slackでの日報

slack日報_note掲載のコピー

その結果、

・月単位で到達していなければいけない状態
・週単位で完了していたいタスク
・日単位で完了していたいタスク

が明確になることで業務の進捗管理をしやすくなり、日々取り組まなければならない業務に集中できるようになりました。

スケジュール・タスク管理を徹底することは、広報だけに限らず一般的なことであり、人によっては当たり前かもしれませんが、1人広報という広範囲での業務遂行を求められる立場だからこそ、基本に立ち返って徹底すべきだったと考えています。

4. 社内での相談相手を見つける

着任後最も余裕が無かった時期が、採用広報の取り組みを始めた時でした。
採用広報自体が会社として初の取り組みということで、戦略策定などより慣れない業務に予想以上に時間を取られ、他の業務もあるにも関わらず、採用広報の業務にかかりっきりになってしまうことが多くありました。

そこで、社内の近い分野における相談相手(元広報、編集者)を見つけ、コンテンツの編集方針や記事内容を相談するようにしました。
(採用広報の取り組みの一環として、今まで公開してきたnoteは以下にまとめていますので、ぜひご覧ください。)

実は社内にそのような経験を持った人が何人かいたのは知ってはいたのですが、当初はある意味過剰な責任感から、頼ることができませんでした。しかし、1人広報だからといって抱え込み過ぎると、結果的には会社に対して迷惑をかける形となってしまいます。一人広報だからこそ、社内での相談相手を早めに見つけるべきだったと感じています。

5. 経営陣とのすり合わせを怠らない

広報着任直後から、社内報の編集長を引き継ぎ社内報の運営も行なっていました。しかし引き継ぎ直後の社内報は、方向性の曖昧さや未成熟だった体制により、記事の更新がままならず廃止の危機にさえありました。

私は編集長として廃止を阻止したい一心から、改めて経営陣と徹底的に議論を行い、社内報として目指すゴールを会社の経営戦略に合わせて明確化し、その後は「9割の社員に読まれる社内報」としてなんとか復活させることができました。
(社内報の取り組みの詳細については、冒頭でも触れた以下のnoteにまとめていますのでぜひご覧ください。)


こちらは社内広報の例ですが、この経験以降、常に会社の経営戦略をキャッチアップし、適宜経営陣とのすり合わせを怠らないよう心掛けています。

6. TakeばかりにならずGiveする

1人広報として、少しでも先駆者の知見を得ようと、#PRLTなどの広報系のイベントには極力参加し、他社の広報さんをランチや飲みによくお誘いしていました。


最初は私が聞きたい話をしてもらうだけになることが多く、私からの価値はあまり届けられていませんでした。
「わざわざ他社の広報さんが時間を作って会ってくださるのに、自分から何も与えられないのは申し訳ない」と思い、途中から私が強みとしている社内広報についてのノウハウを、合わせてできるだけお伝えするように心掛けました。
(Giveの手段としてbosyuも公開したことで、イベントでは会うことができなかった広報さんからもご連絡いただけたりもしました。)

結果的に、一方的だったコミュニケーションが双方向となり、より深い情報を教えていただけたり、社内報に詳しい人として私を紹介してもらうことで新たな交流が生まれたりしました。

Takeするだけで終わらせず、常に自分が何をGiveできるかを考えながら他社の広報さんと交流することが大事だと考えています。

7. 恐れずにメディア訪問をする

1人広報としてメディアとのコミュニケーションを担うにあたり、

・広報になりたての私がメディアにとって価値のある話をすることができるのだろうか
・もう少し勉強してからお時間をいただかないと失礼にあたるのではないか

と考え、メディアに一切訪問せず、社内に篭ってしまっていた時期がありました。

上述のように他社の広報さんとお話する中で勇気をもらい、ある時から思い切ってメディア訪問を開始したのですが、いざメディアに訪問してみると、自分が書いたプレスリリースへの反応やフィードバックを直にいただけたり、逆に記事となるネタの話をいただけたりと、プレスリリースをメールで届けるだけでは得られたなかったことがたくさん得られました。

私のように1人広報で同じように感じてる人もいるかもしれませんが、経験年数に関係なく、メディアへの訪問は恐れずに早めに行うべきだったと感じています。

2年目の決意

以上の7つが、私が広報に着任してから1年3ヶ月の中で、「1人広報としてやっておくべきだった」と感じていることです。

広報2年目ということでまだまだ覚えることはたくさんありますが、今後も事業を後方支援する立場として、広報という業務を通じてチームの力になれるよう、自身のスキルアップに精進し続けたいと思います。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

いただきましたサポートは次回のnote執筆に向けた自己研鑽に使わせていただきます!