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30歳、「老い」と向き合う

こんにちは。寒さからコタツに潜り込んでいるおかゆです。
日頃はモヤモヤを言語化し未来に進むためのお守りを渡すようなコーチングを行っています。

この季節は冷えますね…。読者様もご自愛ください🍵

私はなかなかの自己理解オタクで、あらゆる事柄から情報を咀嚼して自分のこととして深めるのが面白く、読書は最適な自己理解ツールであると考えています。

今回は読み上げた本から得た着想として私も「老い」と向き合ってみようと思います。
脳内整理の一面もありますので、分かりにくい部分はご容赦ください。

落合陽一 34歳、「老い」と向き合う より。




一般的な老いとは

客観的事実としては、年を重ねること。

生物科学的観点でいえば、老化(エイジング)は、体の組織や細胞の機能が時間と共に徐々に衰えるプロセスです。

日本人は、なんとなく、老いに対するマイナスイメージを持っている方が多いように感じます。

具体例をあげると…

・容姿的な観点:老いる=美しさを損なう。女性は若い方が良いといった意見。

・身体機能:老いることにより病気にかかりやすくなる。若い頃にはできた活発な身体運動ができなくなる。

・社会保障制度:高齢者の年金を若者が負担しているが、超高齢化社会において若者のみで支えることが厳しい状況下。年金を納めていた自分自身が受給年齢となった時に支払われるかはわからない。老後2000万円問題なども騒がれた。

どことなく、世間一般での「マイナスイメージ」があるため、個人の老いにたいする価値感もマイナスに染まっているのではないかと感じました。

私の考える老いとは

私は20代後半まで、自分には理解者がいない、居場所がない、自信がない、全部自分が悪い…と負のスパイラルを抱えて生きてきました。

29歳の年に人生の伏線の大半を回収し、30歳を迎えて人生2周目に突入した感覚です。

近頃は、よく死について考えるようになりました。

きっかけは、65億年後に地球が消滅する、という仮説をきいたことです。

いつか自分の命も終わるし、今普通に過ごしている地球すらなくなってしまうとしたら。自分はどう終わりたいのだろう?と思考するように。

もしかしら歩いている時に車に突っ込まれるかもしれないし
なにかの拍子に心臓が止まることもあるかもしれない。

そうなった時に、自分の身辺整理は大事であるし、家族に迷惑がかからない終わり方をしたいな、と思うのでした。

そんな私が考える「老い」とは?

知を蓄え楽しみ、それを他者に託す過程であると考えています。

人類の特徴的なところ。
他の動物は生殖能力を失うとともに健康状態が低下していく、つまりは子供を産むことができなくなったら命が尽きていくのに対し、人類は閉経を迎えても生きる長寿の生き物です。

男性は高齢になっても生殖能力を持ちますが、女性は閉経を迎えると子供を産むことはできません。なぜ人類の女性は長生きするのか?

進化論の中で「祖母仮説(おばあさん仮説)」というものがあります。
繁殖期を終えた個体が子育てを手伝うことで家族を支える、というものです。孫の子育てを手伝うおばあちゃん。

おばあちゃんは、生きる知恵として、身体的にもサポートできる存在なのです。

と考えると。老いというのは、知識・知恵を蓄え、次の世代に託すということなのでは、と繋がるのでした。

あとは自分自身を人生を振り返って、それを物語のように噛みしめ、血族ではない誰かに伝えることで、役に立つこともありますよね。

老いと介護

落合さんの書籍においては、テクノロジーが介護を支えることができる、その実践と未来への可能性が綴られていました。

将来的に要介護者がテクノロジーを介して自立的に生活することができれば、介護職の負担も軽減し、産業としての成長も期待できます。

おばあさん仮説にあったように、上の世代が下の世代と関わる機会も、豊かな社会形成のために必要な交流であると私は考えています。

介護が変わる末来は、全世代が交流する、介護や死・生を自分事になる世の中となるのではないでしょうか。

人は目に見えないものを知覚することが苦手です。
誰しもいつか、老いる。
だからこそ、若いうちから上の世代の課題により沿い、自分はどんな人生を送りたいか?もし自分がその立場だったら、どんな仕組みや機能があったら豊かであるのか、考える機会になるはずです。

かくいう私は20~40代の方との交流がメインなので、今年はもっと交流の幅を広げて「人生」という大きな題材に対して更に自己理解を深め、豊かな人生を送るヒントを発信していきたいと思います。

話が広がりましたが、落合陽一さんの書籍を通じて、現状でも既にテクノロジーが導入され解決されていることがたくさんあるし、これが個別化されて民主化し、自分たちがカスタマイズする生活を送れる未来を思い描けました。

私は人の人生を知り、理解し、それを伝えることが使命だと思っているので、今後も吸収しては咀嚼し、伝えていきますね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。


更に知りたい方は、わりと最近の落合さんと養老さんの対談を。


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