似た空。
高台にある公園。
夕方。
誰もいない。
「結局、あの人が何を考えているかなんか分からないよなぁ」
そんなことを呟き、考えながら、今日の終わりを慰めた。
大人になれば、「大人」になっていると思った。
でも、実際の大人は、ただの経過でしかなく、
いつまでたっても、「僕」を止めることは出来ないと知ることだった。
ただ、「子供」ではないということは、子供でいることが出来ないということでもあった。
まばらな雲に、夕焼け色。
子供の頃も同じように見ていた空。
きっとこれからも、ずっと同じように空。
それは僕とは関係なく、同じように空なのだ。
だからきっと、僕が思う、「僕」ですら、関係なく空なのだ。
子供も大人も僕も通り過ぎて空。
だけど空は同じようで毎日違う。
あの頃も今もこれからも。
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