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浅香唯さんと僕たちの物語。

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「浅香唯」さんと、文字を打つと僕のテンションが上がります。僕たちの生活に、浅香唯。
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#カレー

続「浅香唯のドリームビリーバー 」番組ステッカーを夢見る日常。

続「浅香唯のドリームビリーバー 」番組ステッカーを夢見る日常。

【今までのあらすじ】

ラジオに初めて送ったメッセージが浅香唯さんに読まれ、ペンネーム「奥田庵」となった僕は、全ての活動ネームを奥田庵に変えた。
その後、楽しくラジオを聴いていた六月。新たに「番組ステッカー制度」が開始される。番組でメッセージが読まれた人の中から一名にだけ浅香唯さんがペンネーム、もしくは本名など、「書いてもらいたい名前」をステッカーに記入してくれるという企画。僕は、「奥田庵」になる

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インドアカレー【短編小説】

インドアカレー【短編小説】

電車が事故で止まってるらしい。
僕は帰るのを諦めて、なにかしら適当なものを食べて、ネットカフェにでも泊まってしまおうかと考えていた。

タクシー待ちの人の列。
改札に溜まる人混み。

とにかく駅から離れる。
しばらくすると、人の気配もなくなり、街灯の光すら弱い静かな道へと出た。

ふと、カレーの匂い。
少し先に、カレー屋の看板が見えた。
簡易的な看板。A4ぐらいの大きさで、丸文字の手書きで「インド

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カレーなる浅香唯【短編小説】

カレーなる浅香唯【短編小説】

黄昏。
漠然とした喪失感。

「……」

やる気が出なくて焦っている。
そういう気持ちは心地良くない。
焦らなくていい。
休んだほうがいい。

「……カレーかな」

玉ねぎ、トマト缶、鶏肉。
赤缶カレー粉、ヨーグルト、蜂蜜、ブイヨン、コンソメ、ウスターソース、バター。
を用意する。

「考えるな」
と、小さく呟く。

テレビをつけ、YouTubeを見られるようにして、浅香唯のライブを流す。

「…

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