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嶋ゞ・小島直子が切り撮る、香りの手触り

毎月オリジナルのお香を10本お届けするサービス「OKOLIFE」。そんなOKOLIFEの連載企画「フォトグラファーが切り撮る、香りの手触り」では、さまざまな分野のクリエイターに、毎月のお香からインスパイアされた写真を自由に撮影していただいています。

今月の撮影に参加してくださったのは、葉山を拠点に和菓子を通して日本のものづくりを伝えていく、嶋ゞの小島直子さんです。6月のOKOLIFE「時鳥」の写真と、寄せていただいた直子さんのテキストをお楽しみください。

この企画をいただいた時、「目で感じるお香」という言葉が浮かんだ。私にとって、目で感じるお香の楽しさは「煙」にあり。
というわけで、自宅のリビングの飾り棚にオブジェと化した石と共に、お香の白い煙もオブジェのように陳列した。
風を受けてゆらゆらと棚引いたり、渦を巻いたり、様々なかたちに変化する煙は目にも楽しく美しい。

時鳥の声をもう一度聞きたさに山道で日を暮らしてしまう情景をイメージした「時鳥」に対し、この写真は夕日見たさに日が暮れるまで海にいてしまう光景。
「時鳥」の香りは、夕暮れ時の少し湿度をまとった空気をイメージさせる。
私の住む葉山は歩けばすぐに山も海もあり、ちょうど「時鳥」の香りとリンクする、静かで穏やかな夕暮れの空を撮ることができた。

小島直子
菓子職、プロダクトディレクター。
葉山を拠点に和菓子を通して日本のものづくりを伝えていく「嶋ゞ(しまじま)」という名での活動と、商品制作にまつわるあれこれを行う。
趣味は石集めと野点。
https://www.instagram.com/naocokojima

嶋ゞ
和菓子を通して日本のものづくりを伝えていく活動を葉山にて行う。
四季折々の素材、地域の風土を活かしながら、伝統は大切に、様式には捉われない菓子づくりを目指す。
https://www.instagram.com/shimajima.kashi

連載:フォトグラファーが切り撮る、香りの手触り
第1回:飯野美穂(作家) / 待宵
第2回:池田さおり(フォトグラファー) / 菊枕
第3回:タカハシアキラ(フォトグラファー) / 初時雨
第4回:吉田沙織(よしだ造佛所運営) / 福禄寿
第5回:山田悠介(麻布 香雅堂 代表)/ 歳寒三友
第6回:中山由希子(io 店主)/ 春靄
第7回:Ryo Yoshiya(フォトグラファー)/ 光る君
第8回:小野田陽一(フォトグラファー)/ 海の原
第9回:春菊(フォトグラファー)/あやめ御前

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