OKOPEOPLE - お香とわたしの物語

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オープン・フェア・スロー──お香と社会の3つの「隙間」

こんにちは、お香の交差点OKOCROSSINGを運営している麻布 香雅堂代表の山田です。

お香をはじめとする和のかおりの専門店・香雅堂を手伝い始めておよそ10年が経ちました。思うところがあって初めてこのような文章を書くに至っています。みなさまにあまり馴染みのないと思われるお香業界の今をさまざまな観点で紹介しながら、お香の未来について考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

香木・香

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「Vinyl」 ~ 12インチ聞香(もんこう) 〜

コロナウィルスの声が聞こえ始めた2月の初め。法事帰り、人気の少ない京都寺町通りを歩きながらふと目に付いた店に入った。雑居ビルの2階、本か雑誌で見かけた名前。何の店だったかよく覚えてはいないが、古書かレコードかそのあたりだ。

狭い階段を上がってドアを開いたとたんに、懐かしい匂いが鼻をかすめた。古本屋とはひとくせ違うホコリ&カビ臭さは、塩化ビニール「塩ビ」のそれだ。

狭い店内にはレコード盤が入った

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子どもから他の女の匂いを感じた日と、香りの自由みたいなもの

子どもを抱っこすると、おばあちゃんの家のバスクリンみたいな、ちょっと懐かしくなる、人工的ないい匂いがした。

それははじめて一時保育を利用して、迎えに行った子どもを抱き上げた時だった。お風呂でも入れてもらったの?と思いながら、匂いと預けたことの関係も判然とはしなくて、ただその日はずっと、いい匂いがするなあと思っていた。

また違う保育園に預けた日、やっぱり子どもから芳香が漂った。なんか、いい匂いが

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