大好きなミステリーを再読して、発見したことを記すことにした。ミステリーの味わいを書く楽しみがふえた。再読したのは、ジェフリー・ディーバー著、池田真紀子訳、ボーン・コレクターだ。
科学捜査、警察、FBIさらに医学についても専門的な記述があるので、ノンフィクションを読むようだ。
J・ディーバーが感謝を捧げた2人
ディーバーは2人の著書を参考に、ボーン・コレクターを書いた。本のあとがきに謝辞をのべている。
過去の犯罪を分析し捜査に役立てるため、または犯罪の防止のため心理学者や社会科学者が米国では活躍している。さらに実際の事件について科学捜査の知見を深め本を出している。現実の事件についての専門書だ。
「探偵たち Detectives ピーター・A・マイクルズ著」
薬物や事故、病気などにより精神を病んだ人をみる心理学者が、事件の捜査をつぶさに追ったことを専門書にしている。ボーン・コレクターはこれを参考にしていると思える内容になっている。
「コップ・トーク ニューヨーク市警刑事の実話 Cop Talk E・W・カウント著」
コップ・トークは、1994年に出版されている。犯罪者の自白と、インタビューにより悪人が語ることば、どんな悪事を考えるのかを窺い知ることができる。生々しい悪人のことばは、この小説にも生かされている。恐ろしい言葉が、ノンフィクションを読むように感じさせる。それは、この本による十分な調査をもとにしているからだ。
紹介した2冊の専門書は、日本語の訳本は出版されていませんでした。
つづく