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トルコ初日 知らない男性が寝室に 【旅行記】

こんばんは。

6年前のトルコ一人旅。

深夜の空港にホテルのお迎えが来ず、急遽行った民泊ではインターホンが壊れていて、びしょ濡れになってやっと宿に入り、眠ったと思ったら1人のはずの家に誰かいる…というのが前回まで。

間が空いてしまいましたが、今日で完結です。

侵入者

深夜3時過ぎ、Airbnbのアパートにて。
激しい物音で目が覚めた私は、ふかふかのベッドの中で誰かが 家中を歩き回る足音を聞いていた。

ホストのヤスコさんは、「今夜はこの家にリコさんだけ」と言っていた。

空き巣?強盗!?どうしよう…と思っていると

「ガチャ!」

突然、私の寝ている部屋のドアが開いた。


立っていたのは、黒髪で目が大きく、一目でトルコ人と分かる40代くらいの男性。

固まる、私。

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「オ〜ゥ!ソーリー!」

男性はそう言うと同時にバタン!と部屋のドアを閉め、消えた。



私は起き上がり枕元の電気スタンドを掴んだ。
力任せに引っこ抜くと、男性を追い廊下に出た。


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んなわけは、なくて。

男性は凶器らしき物は持っておらず、なんとなく、危険人物という感じはしなかった。

それでも、得体が知れない男性がいる家で寝るなんて、絶対ムリ!!ていうか、あの人誰…!?

と思いながらも、私はすぅーーっと再び眠りに落ちてしまった。

朝が来た

目が覚めると、ベッドの横には全開に開いた私のスーツケースがあった。

私の荷物!
慌てて中身を確認する。お金、カード、パスポート、、

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確認している途中で、自分でスーツケースを全開にして寝たことを思い出す。

大事なものは、ちゃんと全部あった。


ほっとしたところで。あの男性は、まだ家にいるのだろうか。


侵入者の正体

スマホを見ると、ヤスコさんからメッセージが来ていた。

「ごめん、旦那がそっちに泊まったみたい。怖がらないでね。」


だんな、さん…?


怖い思いはじゅうぶんしたぞ。

電気スタンドで襲わなくて、よかった。

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リビングに行くと、昨日の男性が新聞を読んでいた。私に気付き、

「おはようございます。ヤスコのハズバンドのレオです。昨日はごめんなさい。いると知らなくて。」と。

日本語、うま!


レオさんはイスタンブールのお土産物屋さんで働いているそうで、日本語でトルコのいろんな話をしてくれた。


深夜の侵入者は、めっちゃ親切な人だった。


こうして、私のトルコ旅は始まった。

(おわり)


読んでくださって ありがとうございます。

トルコ旅行記は、まだ続きます!


今回のお話 その1

その2


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