エネルギーの感覚が開くとき
私たちがエネルギーレベルで「開いていく」ことを感じていくなかで、外と内の境界線が曖昧になっていくことを感じることも少なくないと感じています。それは、受容のプロセスにおけるひとつの通過点のようなものかもしれません。外と内というエネルギーの領域はとても繊細で曖昧なグラデーションで成り立っています。
2018年以降、私のなかで「感覚的に開いていく」ということが向き合いのなかで深まるにつれ、外の情報に敏感になりすぎて「すべてが入ってきてしまう」という感覚になった時期がありました。そのときは電車に乗れば、隣に立っている人の感覚・感情が転写するように自分のなかに溶け込んできては、悲しくもないのに謎の苦しさで涙が溢れてしまったり、飲みの席で暴言を吐いている人がいて慈悲の心でみてしまうと、自分の腹部に浅黒いアザとして受け取ってしまったり、自分という存在の輪郭がとても曖昧で、自分自身にグラウンディングできていない状態だったのだと思い返すととてもわかります。『助けたいというエネルギーのトラップ』でも触れた「スケープゴート(生け贄)」という役回りをやってきたこともあり、その状態で感覚が開き、エネルギーに敏感になると、エネルギー上でも身代わりになることを率先して引き受けていた、というような感じです。あとからわかるのですが、そういう時は見た目としてはよく浮腫んでいます。
それは「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス(頭蓋仙骨療法)」のワークをしている最中でも起こります。プラクティショナー(施術者)側が、クライアントのワークに同期しすぎる、もしくはクライアント側ではなく自分自身のワークに没頭すると、グラウンディングすることを放棄してしまうことになり、「乖離した状態(dissociate:地に足がついていないような状態)」となります。私が受け手のときの感覚では、瞑想中に急降下で引き戻されるような、コンセントが抜かれたようなゾワっとした感じがします。そのため施術中はハッキリと意識が自分にあり、「ここにいる」という意識を常に持ち続けることが施術者側には求められます。施術者側が「目を開いている」のが大事な理由もそこにあります。それがホールドする側の大事な心得のひとつだなぁ、と。
同じようにシータ・ヒーリング®︎のような瞑想による対話のセッションが行われるときも「ここにいる」という意識が弱いと、「もってかれる」という現象が起こることも少なくありません。クライアント側の出来事に何かしら自分のなかに同期してしまうものを抱えていたり、自分という存在の輪郭に確固たる自信や信頼を持ち得ていないと(つまり、グラウンディングする力)、エネルギーレベルで相手の事象を引き受けてしまうことも起こります。それはときに体調不良という自己犠牲を伴う形として現象化することもあります。憑依することが役割のイタコとは異なり、ヒーラーやセラピストという役割では、自分を明け渡さない、相手に同調しないというのは大事な意識のひとつです。
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これは私が自分の体感をもった経験から感じていることですが、自分との向き合いが深まり、「エネルギーの感覚が開くとき」というのは、エネルギーが外と内で循環され始める、その兆しのひとつでもあります。今までは閉じていた感覚が開くとき、何かしらを受け容れる、受け容れても大丈夫だと、そう決めた、ということ。けれど受け取ることが慣れていないと自分との境界線も曖昧で、最初は要らないものまで受け取ってしまうのかもしれません。本来は信頼だったり、思いやりだったり、愛だったり、あなたが欲しいものだけを受け取る、ということを決めてもいいのです。
もしかしたら「受け取る」「循環させる」ということが魂レベルで上手な方、もしくは、それが今世の課題の方などもたくさんいらっしゃるとのだと思います(8ハウスや蠍みの強い方々などでしょうか)。私のvortex体質(『嫌われたくなかった—vortex講—』)と同じように、宇宙の理としては受け取るものや循環させるものに「いいも悪いもない」のだとしたら、あなたはどんなものを受け取り、どんなものを循環させたいのか。自分自身の責任をもって意図してもいいのではないかなぁと感じています。
そして受け取り上手になるためには、気持ちのよい循環に身を置くためには、やはり自分自身のクリアリングがとても助けになると感じています。クリアリングが進めば進むほど、あなたは自分自身に寛ぐことができ、あなたという存在に安心し、地に足をつけてグラウンディングしていることが容易くできるようになるからです。私が何をしたいのか。私は何を望むのか。本当は何を欲しているのか。自分の陰も陽も、清濁併せ呑む。そんな「あらゆる私」という存在を自分自身が認めてあげることで、「私」は私でいることに安心していける。そして乖離することなく、自分自身と共に「ここにいる」という意識でグラウンディングしていけるのだと感じています。
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私たちのグラウンディングする、安定する力というものをサポートしてくれるのが地球上における何億年も大先輩である「鉱石」たちです。QUANTAのECサイト『QUANTA.spirit』でも細々と取り扱っていますが、「ここにいる」ということをサポートしてくれることもあれば、文字通り「魔除け」のようにバリアや浄化機能を兼ね備えたものもあります。特にモリオン(黒水晶)は、受け取ることを始めたばかりの方々、もしくは、多くの人が行き交う場をもつ方々など、エネルギーの交流が起こる場ではとても素晴らしいホールド力をもちます。その分、定期的な浄化も必要なのでホワイトセージやパロサントを燻らせてあげてください。石の魅力についてはまたいずれ。
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太陽蠍座のシーズンに入ったからなのか、なぜかこんなテーマで書くことになりました。目に見えないエネルギーという世界を具体的な体感をもって経験する。そんなことばかりやってきたなぁと改めて感じていますが、この内容ではまだまだ語りたいことがあるのでいずれ続きを。ではでは、素敵な週末をお過ごしください!
いただいたエネルギーは大切に循環させていただきます🙏✨