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オリジナル小説

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主に短編小説。Twitterにあげたものをひとまとめにしたものやnoteにて公開したもの等。朗読に使用したり等は御自由にどうぞ。
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#ショートストーリー

『世界にひとつの物語』

書きたいと書けないの狭間で今日も揺れる。
時間が無いのを言い訳にして書かなかったんじゃない。
きっと時間があっても書けなかったんだろうと思う。
書きたいなぁと思ってアプリを立ち上げ、
真っ白な画面に文字を打ち込む。
時間にしてたったの3分。でも今は無理。
空に浮かぶ雲は今日もただ流れていた。

それでもきっとまた書くのだろう。
私は書く事が好きだから。
書くことでしか自己表現が出来ない
不器用な人

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私だけの『幸せ』

私だけの『幸せ』

貴方は、貴女は何に『幸せ』を見出だしますか?
家族、生活、仕事、夢、そして幻想。。。

街はクリスマスの賑わいが終わり年末、年明けの準備に忙しい。慌ただしく過ぎていくと、いつの間にか年を跨ぎ、知らぬ間に新年を迎えていた。私はアトリエに閉じ籠り、いつもの様に作品に向き合っている。
私は作品に没頭するタイプらしく、一度没入するとなかなか現実へは戻らない。戻らないとは言え、ある程度の完成が見えた時、どう

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『この空より澄んで晴れ』

『この空より澄んで晴れ』

暑い夏の日、君はただ
青く澄んだ空を見上げていた。

この夏をテーマに贈る最後の物語。

今年の夏はただただ暑い日が続き、猛暑を越え酷暑をも越える日が何日続いただろう。人間が暑い暑いと、その暑さに抗う事を試しているかの様なこの暑さはなんなのだろうか。
「あれ、あの子、、、。」
仕事の帰りにいつも寄る場所で、空を見上げる1人の少女。

同じ様にあの場所で空を見上げていた気がする。1人の少女がただ、空

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『この空の向こう』

『この空の向こう』

君はこの夏、どんな夏ですか?

どのように
この夏を過ごしていますか?

《君に贈る夏の物語》

「なぁ、今年の夏はまた暑いらしいよ。」
「えー、無理無理無理無理!溶けちゃう、煮えちゃう、無くなっちゃう!」
「ほら、ニュースでも言ってるだろ。例年に無く、今年の夏は暑いってさ。」
「プール行きたい!海行きたい!」
「全く、君は相変わらずだな。」
「だって無理だもん!」

「今年はプールも海もお預け

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最後に手紙を

最後に手紙を

ふと、私の目に留まったもの。
何気ない日常の中にあって忘れていた遠い記憶。
人はそれを思い出と言うのだろうか。
泣き出しそうになるのを堪えながら急いで
帰路を急ぐ。すれ違う人が不審な目で見てくるが
気にしてはいられない。

「早く帰ろう。」

やっと見つけた居場所だった。
座り込んでいた私に差しのべられたその手は
大きく、語りかけてくれたその声も、
よく見ると広い背中も、大人びたしゃべり方も、

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君の願いが

君の願いが

どれだけの時が過ぎ、
どれだけの季節が過ぎて行ったか。
いつもの変わらない日常が
ただ、ただ過ぎていく。

いつの事だったろう。
あれは3月の末の、
風の強い午後だった。

今日は何かいつもと違う。
そんな予感がしたんだ。

桜並木をくぐってキミの顔が
少しこわばっていた。
薄々、ボクはキミの願いに気付いていた。
そのキミの願いに怖じ気づいた。
キミの願いがボクの願いと同じだとあの時、
言うべきだ

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~帰郷~

都会とは暮らしやすく生活に不便はない。不便はない、と言いながらも不満はある。ジリジリと照りつける太陽の下でアスファルトがしっかりと照り返し熱を溜め込むというコンボを繰り出し、ビルに、家庭に、店舗に備え付けられたエアコンがその存在を誇示するかのように温風を放出する。

更に言えば無尽蔵に走り続ける車の車列がまた熱を生み、熱を放出する。街頭のテレビは連日の気温を発表し、猛暑だ酷暑だと連呼する。
立ち並

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~夏、花火の君~

「今年の夏休み、どうする?」
「どうするってもなぁ。」
今年は例年と違い、色々あって。本当に色々な事があって夏休みが極端に短い。そんな部活終わりの残り少ない夏休み前の平日。俺はいつものようにお前と共に帰る。
「お前は?」
「俺は、、、なんもない。」

そんな会話を交わしながら自転車に乗り、いつもの帰り道を帰って行く。普通の高校生に何か特別な事が有るわけでもなく、ただ毎日を淡々と過ごしている。これに

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~プラネタリウム~

「ねぇ今度の休み、プラネタリウム見に行かない?」
「プラネタリウム~?」
目の前の椅子に座り、ニコニコと微笑みながら唐突に切り出される話題に俺は面食らい、すっとんきょうな声を上げてしまった。小さな町のオープンカフェの一席。

幸い周りに客はおらず、俺達のとぼけたやり取りは聞かれる心配はない。
「いいじゃ~ん。行こうよ、ね。」
「あ~、しゃあない。行くか。」
「やったぁ♪」
プラネタリウムだぞ、プラ

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レインドロップ

レインドロップ

「私、結婚、、、するんだ。」
彼女と別れてから3年の月日が経とうとしている。
部屋のカレンダーを見ると改めて3年と言う年月が過ぎた事実が心に刺さる。
「色々あったね。」

付き合いださしてすぐのケンカ。理由など大した理由ではない。彼女が楽しみにしていた約束の日を僕は仕事の都合でドタキャンした。
付き合いはじめてしばらくたったある日、僕は仕事を理由にデートの誘いを断った。仕事が終わらずに残業し、上司

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