見出し画像

飲み会で自慢話しかしないパイセン対策

過重労働などが問題となり、企業の生産性や働き方が見直され、プレミアムフライデーをはじめ、様々な取り組みが一部企業に導入されていて、許容して謳歌する人もいれば、従前の労働時間のままなために、嘆く人あるいは、そんなもん必要ないと訴える人等、様々な人がいますね。

後者の人って、気に入らなければ会社を辞めるなり、使用者に訴えるなりすればいいと思うんですよ、とにかくこの「文句しか言わない輩」、本当非建設的な存在ですよね、もう何のために生きてるのか正直理解できません。

(ここで言う、「文句しか言わない輩」はブレークスルーする策を模索できない、思考停止した人を指します。“指摘”をする人とは異なることを前提とします。)

で、こういう人(=文句しか言わない輩)ってのは、勝手にツイートとかしててもらえればいいんですが、、結構な確率で後輩などの社会的に自分より弱い人間にそういったそよ風情報をひけらかしがちです。

そこにきて迷惑なのが、往々にしてこの手の輩、飲み会でその持論を展開しがちなのが通説です。もう聞いてる側からしたら、「何回このエピソード聞いたか」をカウントしちゃうくらいです。お酒の力をかりたがために、ロジック崩壊→リピート率向上などが相まってしまう最悪のケースです、これは。

4月も終わり、一通りの歓迎会を終えた新入社員の方々も遭遇したのではないでしょうか・・・?飲み会での、自慢話オンリーなパイセン。

前段が長くなりましたが、今回はこの「飲み会で自慢話しかしないパイセン対策」とその生態・背景に関する考察を纏めました。

順番が前後しますが、このパイセン対策を検討するにあたり、彼らが自慢話をしてしまう背景・生態について私見を展開します。

① 自分に自信がない

まずもってこれがほとんどのケースでしょうか。今の自分の状況やステータス、思考などにこの上なく自信が持てず、言わば、現在の自分を軸に立ってることができない人です。

一方、目の前のことや目標に向かってがむしゃらに走っている人、自分の選択に後悔や迷いのない人はそういった傾向はあまり見受けられません。

今の自分で立っていられないので、過去の自分の栄光(だいたい、これ栄光じゃないケースが主です)に寄りかかりたいのです。厳密に言うと、過去の話で立っているのではなく、この話をきっかけにリアクションを取ってくれる後輩の肩に寄りかかって立っている、という表現が適格でしょう。

② その話、ウケると思ってる。

自分に自信がないというわけではなく、シンプルにこの自慢話や寸劇を話すとウケる、と思っている。あるいはウケた経験のある、いわゆるパイセンのすべらない話化しているケースです。これは聞き手によりけりだと思いますが、面白い話でも最終的に自慢テイストが出てくると興醒めしますよね。また、本当に面白い話だと、自慢には聞こえません。自慢話って結局、セクハラとかパワハラと一緒で被害者?(聞き手)の気持ち次第です。

③ 単純にネタがない

これはコミュニケーション力と言い換えることができるかもしれません。パイセンは話すネタがないのです。飲み会での参加者に満遍なくトークの機会を与える人や情報を引き出す(飲み会ならではの本音を引き出す)力のある人はまず不毛な自慢話などに偏りません。


以上のように、上記3つパイセンの生態が見えてきます。では、こういったパイセンに対して、どのように振舞えばストレスなく、かつ円満に交流が可能なのか。。

それは「相手を尊重」するでもなく、「とりあえず先輩だから我慢」をするのではありません。ここでは、あなたの機転や建設的な思考が問われているとも言えるのではないでしょか?

さて、対策です。

対策① 「今はどうなんですか? それって結局どうなったんですか?」

一通り自慢を聞いたあと、「過去は過去、今のパイセンってどうなんすか?」というメッセージを率直に伝えましょう。あまり直接的過ぎると不快に思われるかもしれませんが、先輩や上司にとって、ただの自慢や不満の捌け口となるような後輩や部下など、なんの価値もない存在なのではないでしょうか? 先輩に気づきを与え、新しいチャレンジや過去に囚われていたことを気づかせることができれば、より価値のある関係性が構築できるはずです。人ってマイナスな要素しか生まない関係やコミュニティを自然と嫌がる生き物ですよ。たぶん。

これであなたの先輩や上司が、「お前は生意気だっ!」とか「まだ分かっていないっ!」とか言う輩であれば、時間がもったいないので断ちましょう。

対策② 「あぁ、以前おっしゃっていましたね。」

自慢話ってほとんどの確立でリピートなので、単刀直入に「それ、前聞きました」と言うのではなく、聞いたことがある感が出せる上記フレーズを活用してみてはいかがでしょうか?とはいえ、単刀直入パターンを言って、受け止めてくれるくらいの気概がない人についても断っていいかもしれませんね。

対策③ 安易に「勉強になります!」なんて言わない。

「勉強になります!」はかなり使われているポーズフレーズだと思いますが、これは誰のためにもなりません。パイセンにもその話は無駄っていうのを分かってもらわなければ意味がありません。あくまでその飲み会やトークの場を価値のあるものにするように心がけてください。とはいえ、人を不快にさせない自慢話や不毛なトークは飲み会やコミュニケーションには重要なファクターとも言えますので、適度に価値を追求してください。

対策④ 自慢話の背景に関する仮説立て

先に論じた自慢話ばかりのパイセンの傾向や生態は必ずしも万人に適合するわけではありません。自信がないのか、鉄板ネタだと思っているのか、ボキャブラリーが乏しいのか、その自慢話の背景を自分なりに仮説を立てて、結論や話しているときの表情や口調など、様々なパイセンの事象を注意深く観察し、自分なりに傾向と対策を立ててみてください。これは非常に有効で、定着するとだいたいの飲み会で心地よく参加でき、パイセンとも良好な関係を築けます。但し、注意が必要なのは、あくまで言いたいこと、伝えるべきことは伝えるスタンスは必須要件です。


以上のように、自慢話ばかりの先輩の傾向と対策について論じましたが、不毛な話や自慢話が悪と言っているわけではありません。そんな話の中から新たなアイディアやブレークスルーするポイントが見いだせるケースも多くあると思います。

また、パイセンは我々よりも長く生き、経験も豊富な方々です。耳を傾ける価値は当然ながらあります。但し、思考停止や死んだ考えをぬぐえないパイセンにおいては価値がなく、ただの老害とも言えます。

働き方改革や生産性向上、プレミアムフライデー導入などの取り組みを行い、様々な“時間”を創出したのであれば、より価値のある時間を過ごし、またステークホルダー(パイセン)にも価値のある時間を提供した方が、この制度の価値を最大限に高める取り組みだと思うのです。

創った時間を大切に、有益に。

それではまた。

いや、むしろ僕が好きです。