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沖本尚志 takashi okimoto
2020年8月11日 23:22
第2回 “見られる”社会への処方箋としての“待つ視線” 〜考察・田口和奈『エウリュディケー』〜写真と絵画、二つの技法で作品制作を続けている美術家、田口和奈の作品集『エウリュディケー』(fig.1)が第45回木村伊兵衛写真賞の候補になった。田口にとって初の作品集となる『エウリュディケー』は、写真と映像など視覚表現への鋭い示唆を含み、かつ現代のITにおける視覚にかかわる問題と、その本質を浮き彫り
2020年5月1日 15:53
第1回 野村浩「メランディ」に見る「小さな父」とその可能性中目黒のギャラリーPOETIC SCAPEで開催されていた、野村浩の新作個展「メランディ」がさる4月3日をもって幕を閉じた。新型コロナウイルスの流行とそれにともなう世界規模の混乱によって、会期短縮を余儀なくされたのはとても残念だが、それでも初日と最終日と二回見ることができたのは幸運だった。また、コロナ禍という特異点がなければ得られなか