Okimadaneka

WEB制作の傍ら、音楽と映画と旅を愛する者です。 投稿記事(テキスト・画像・音声)の盗…

Okimadaneka

WEB制作の傍ら、音楽と映画と旅を愛する者です。 投稿記事(テキスト・画像・音声)の盗用、無断転載は禁じます。 (Unauthorized reproduction prohibited.)

記事一覧

なんとなく散文詩「指をなくした友達」

小学校でクラス替えがあった日 僕は後ろの席の男の子に声を掛けた 無邪気で人見知りだった当時の僕は 隣の机に座る男の子からまず声を掛けていく 攻撃は最大の防御 自分…

Okimadaneka
3年前
2

なんとなく散文詩「猜疑の森」

君の救いを求めるシグナルを便りに 森の奥地に潜む小屋までようやく辿り着いた 君が安堵する顔を想像しながら 呼び鈴を二度鳴らしてみたが やはり、君は僕のことを迎え入…

Okimadaneka
3年前
3
なんとなく散文詩「指をなくした友達」

なんとなく散文詩「指をなくした友達」

小学校でクラス替えがあった日
僕は後ろの席の男の子に声を掛けた

無邪気で人見知りだった当時の僕は
隣の机に座る男の子からまず声を掛けていく
攻撃は最大の防御

自分の緊張を解きながら自分のスペースを確率する
子供なりに考え寝られた集団生活における生存戦略だった

まずは手始めに何気ない会話から始める
「よろしく。はじめてクラス一緒になったよね」

少し目つきの悪いその男の子は
居心地が悪そうに僕

もっとみる
なんとなく散文詩「猜疑の森」

なんとなく散文詩「猜疑の森」

君の救いを求めるシグナルを便りに
森の奥地に潜む小屋までようやく辿り着いた

君が安堵する顔を想像しながら
呼び鈴を二度鳴らしてみたが
やはり、君は僕のことを迎え入れてくれなかった

道の途中で汚してしまった僕の身形とは
関係のない理由だろう

隣人は君のことを優柔不断で天邪鬼だと例える
でも僕は君のことを果敢で純真だと本心で思う

人の言葉を秤に掛けて
その誠実性を見抜こうとしているけど
その方

もっとみる