なんとなく散文詩「指をなくした友達」
小学校でクラス替えがあった日
僕は後ろの席の男の子に声を掛けた
無邪気で人見知りだった当時の僕は
隣の机に座る男の子からまず声を掛けていく
攻撃は最大の防御
自分の緊張を解きながら自分のスペースを確率する
子供なりに考え寝られた集団生活における生存戦略だった
まずは手始めに何気ない会話から始める
「よろしく。はじめてクラス一緒になったよね」
少し目つきの悪いその男の子は
居心地が悪そうに僕の顔を見ていた
そして視線を下ろした僕の目に
ふと飛び込んだものに対して
思わ