Okimadaneka

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WEB制作の傍ら、音楽と映画と旅を愛する者です。 投稿記事(テキスト・画像・音声)の盗用、無断転載は禁じます。 (Unauthorized reproduction prohibited.)

最近の記事

なんとなく散文詩「指をなくした友達」

小学校でクラス替えがあった日 僕は後ろの席の男の子に声を掛けた 無邪気で人見知りだった当時の僕は 隣の机に座る男の子からまず声を掛けていく 攻撃は最大の防御 自分の緊張を解きながら自分のスペースを確率する 子供なりに考え寝られた集団生活における生存戦略だった まずは手始めに何気ない会話から始める 「よろしく。はじめてクラス一緒になったよね」 少し目つきの悪いその男の子は 居心地が悪そうに僕の顔を見ていた そして視線を下ろした僕の目に ふと飛び込んだものに対して 思わ

    • なんとなく散文詩「猜疑の森」

      君の救いを求めるシグナルを便りに 森の奥地に潜む小屋までようやく辿り着いた 君が安堵する顔を想像しながら 呼び鈴を二度鳴らしてみたが やはり、君は僕のことを迎え入れてくれなかった 道の途中で汚してしまった僕の身形とは 関係のない理由だろう 隣人は君のことを優柔不断で天邪鬼だと例える でも僕は君のことを果敢で純真だと本心で思う 人の言葉を秤に掛けて その誠実性を見抜こうとしているけど その方法が神様に通用すると本気で思っているのかい 僕は月の裏側を覗き込むような悪戯心

    なんとなく散文詩「指をなくした友達」