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1/24 【今後の景気動向について】

【要点】

・新型コロナウイルスが引き起こす混乱で景気の「デカップリング(分断)」ともいえる状況が起きている。製造業は業績を回復させ、むしろ過熱感があるものの、いまだサービス業は冷え込んでいる。

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(グラフは上記の記事から引用)

このように、産業間での景況に激しい差が生まれている。サービス業の低迷はこのコロナ禍の影響が大きいというのはご存知の通りだが、製造業の伸びは、巣ごもり需要による電化製品などの需要が高まったことがあげられる。実際、「日本の消費者物価上昇率はマイナスだが、在宅勤務の需要などでデスクトップ型パソコンや電子レンジ、電気炊飯器などの家電は値上がりしている。」(引用は上記の記事から)

産業間の分断的な景況感と同時に問題な点として、実体経済と金融市場の乖離がある。これは、GDPは低迷していくものの、時価総額が上昇し続けていることからいわれているものだ。

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(私は経済にそこまで詳しくないので、少し整理すると)GDPとは「一定期間内に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値」*¹を指す。また時価総額は「時価×発行株式数」、つまり「その日の市場での価格×投資家が買った株式の数」である。つまり、時価総額がGDPを上回るということは、①投資家による過度の投資が起きている②時価が上昇、つまりインフレの傾向にあるということになる。

①に関しては、上記の記事でも述べている通りだ。(以下引用)「岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは「景気が悪ければ悪いほど景気対策への期待感で株価が上がる構図だ」と説明する。」

【感想】

ここでは、「実体経済と金融市場の乖離」で述べた論点②「インフレ傾向」について話していく。コロナは経済にインフレをもたらすのか。

そもそも、インフレは①需要の増加による物価上昇②お金の価値が下がることにより相対的にモノの価値が上がることの2点があげられる。①に関しては、昨年の緊急事態宣言下のマスクの値段高騰や、今回とりあげた巣篭り需要による家電製品の価格上昇などがあげられる。しかし、懸念すべきは②お金の価値が下がり続けることだ。

コロナ禍で、各国の政府は大規模な財政出動を行っている。これは、景気刺激のために行われており、これが適切な効果を生んでいるのならば、「良いインフレ」になる。しかし、適切に作動せず、つまり経済成長につながらず、通貨の信用が下がり続けるならどうだろうか?これは「悪いインフレ」になる。

しかし、このまま経済が低迷するなかで、財政出動を止めることになれば、ただインフレになるよりもひどい極度なデフレになってしまう。現在困っているサービス業の人向けの財政出動を徹底的に行い、失業などを防ぐとともに、比較的影響の少ない分野に関しては、成長を促す方針を立てることが必要になるだろう。

P.S. 経済、知らない用語が多い…。うまく解説できていますかね?笑
もっと頑張って勉強しなきゃ。

*¹ 以下から引用https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/g/E0006.html#:~:text=GDP%E3%81%A8%E3%81%AF%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F,%E3%81%AF%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82


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