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2/20 【G7首脳会議】

【要点】

昨日、G7がオンラインで首脳会議を開いた。今回の会議では米バイデン大統領・日本の菅首相・イタリアのドラギ首相が初参加となった。

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(画像は記事から引用)

まずはじめに新型コロナウイルス対策について話し合われた。「声明では、コロナ対策について『新型コロナウイルスに打ち勝ち、より良い回復のために協働する』と強調した。」(以上引用)議長国である英国のジョンソン首相は、「すべての国が安全になるまでは、世界中で安全になる国はない」と述べ、世界的問題の対処としての協調を求めた。そのための方策の一つとして、ワクチンを共同購入して低所得国にも公平に分配する枠組みであるCOVAXなどに資金を連携して拠出することで合意した。

ちなみにこの「COVAX」というのはワクチンを共同購入し途上国に配る仕組みである。高・中所得国は、拠出金をCOVAXに支払い、拠出金は開発や製造設備の整備に使われる。

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また、2つ目の課題として気候変動に関する問題があげられた。2050年の温暖化ガス実質排出ゼロをめざす「脱炭素」を国際協調下で目指す。トランプ前大統領がパリ協定を離脱するなど、米欧において亀裂が走っていたが、バイデン大統領は協定に正式に復帰し、協調路線に返り咲こうと努力しているところだ。

東京五輪に関しては、各国が日本の決意に対し評価する方針を立てた。会議後、首相官邸で記者団に「G7首脳全員の支持を得ることができた。大変心強い」と語った。

中国に対しての対応も議題に上がった。「首脳声明では公正な世界経済の実現へG7が結束して関与していくべき国として「中国」を名指しし、「非市場志向の政策や慣行に対処」するため連携することで一致した。」(以上、以下記事から引用)しかし、中国に対する見方は各国で異なる。ドイツをはじめとした欧州各国は中国に対する依存度が高いためだ。

このほかにも巨大な多国籍IT企業への「デジタル課税」など国際的なルールをつくる必要のある課題が多くある。各国首脳がどのような姿勢で、どのような方法で協調していくのか注目である。

【感想】

・トランプ前大統領からバイデン大統領に代わったことで、国際協調路線が明確になった。世界におけるあらゆる「ヒト・モノ・カネ」の資源がグローバル化していくなかで、多国間で「分断」を強めるのではなく、「協調」して課題を乗り越えていこうとする姿勢には素晴らしいと思った。

一つだけ気になったのは中国への対応だ。記事にはくわしく言及されていなかったものの、各国が中国に対してどのような面で注意しようとしているのだろうか。

もちろん、その領域は多岐にわたるが、アメリカが指摘する「民主主義・人権」に関してなのか、それとも日本の菅首相が言及した「中国による市場をゆがめる補助金や知的財産などの問題」といった経済的影響力に関してなのか。課題は多岐にわたるが各々の方面でそれこそ「協調して」解決していく必要がある。

#日経COMEMO #NIKKEI

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