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FUJIFILM X-S20と巡る、青もみじを愛でる旅

京都は、日本の中でも特に強く四季を意識できる場所だと思う。

日差しが心地よい5月下旬、私はお気に入りのカメラ片手に、京都に繰り出した。

「青もみじ」を愛でる旅の始まりだ。

恥ずかしながら、これまでもみじは秋に楽しむものとばかり思い込んでいたのだが、
梅雨前の新緑の季節のもみじは、青々としていて本当に美しいという情報を聞きつけ、名所を巡ることにした。

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まずは、CMでお馴染みの瑠璃光院。
一度は訪れてみたいと、かねてから憧れていた場所だ。

瑠璃光院の敷地に入った途端、自然と背筋が伸びた。
澄んだ空気を吸い込み、吐き出すことで、私の心の中から余計なものが一緒に吐き出される感覚を覚えた。
呼吸をするたびに自分が浄化されるような、不思議な感覚だった。

初めての瑠璃光院の神秘さに圧倒されつつ、中に入った。

入ってすぐに有名なもみじの部屋にたどり着き、息を呑んだ。

瑠璃光院の有名なお部屋
反射するもみじもまた美しい
同じく瑠璃光院
角度を変えてみるとまた違った景色が見える
お庭が本当に美しい

この時ばかりは、自分の撮影技術の未熟さを嘆いた。
実際に目で見た瑠璃光院は、本当に美しかった。

瑠璃光院の最寄駅「八瀬比叡山口」


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次に、北野天満宮を訪れた。
期間限定でもみじ苑が公開されていた。

手が届くほどの距離で楽しめる青もみじ
もみじ一枚一枚の形を楽しむ
光の当たり具合でさまざまな青さを放つもみじ
敷地内を流れる天神川
川のせせらぎともみじ葉の擦れ音が心地いい
陽の光を浴びて輝く青もみじ
歩道から眺める青もみじ
どこを切り取ってもアート作品のようだ
朱塗りの鶯橋とのコントラストが趣深い


平日だったこともあり、北野天満宮のもみじ苑はほとんど人がおらず、
思う存分青もみじを堪能することができた。

もみじ苑は時間の流れがゆったりしており、そこに身を置くだけで癒された。


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今回の旅で、私は初めて5月の京都を知ることができた。
もしかすると、5月が一番京都観光に良い季節なのでは?という気さえした。

京都は国内外から多くの人が集まる世界的な観光都市。
それはとても素晴らしいことだし、日本人として誇らしいこと。

ただ、それゆえ、特に花見と紅葉の季節は観光客でごった返し、
本来の京都らしさをゆっくりと味わうことが少し難しいようにも感じていた。
(観光客として訪れている自分自身もその一因であることは十分承知しているが…。)

今回は気候的にもちょうど良い時期で、自分のペースで好きなだけ京都を感じることができ、
とても満足度の高い旅となった。

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行けば行くほど魅了される京都。
何度も足を運びたくなる京都。
通うだけでは物足りず、いっそこの地に住んでみたい、という欲すら出てくる。

いつか京都に住んでみたい。
京都の美しい自然と歴史的な建造物を、身近に感じる暮らしがしたい。

朝起きたら鴨川沿いをジョギングして、
近所のカフェでコーヒーとパンを楽しみ、
仕事が終わったら日本酒と京おでんで1日の疲れを癒し、
休日は比叡山や大原など、少し遠出をして…

そんな妄想がよぎるほど、今回の旅でまた京都が好きになった。


★おまけ

いつかジョギングがしたい鴨川

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