製造業と監査法人の組織文化の違い

製造業は他業界と比較してゴマスリが効果を発揮しにくい。理由は簡単で、上司が誤った指示を出し、それにゴマスリ部下が迎合し指示通りに製品を設計・製造したら、後で困るのは自分だからである(製品不具合として必ず自分に跳ね返ってきて、もっと酷い目にあう)。特に、私が所属していた重電産業は一つのミスが人命に直結し、人々の生活に大きな影響を与えるためその傾向が強かった。したがって、ゴマスリという文化がほとんどない。対する監査法人はというと、監査結果に責任を持つのはパートナーと呼ばれる上席社

UNIQLOのパンツ、銭湯やジムの更衣室でどれが自分のだか分からなくなる・・・。頼むから間違えて吐いていかないで！！

どんどん分厚く、そして、高くなっていく監査法規集・・・

私が会計士の勉強をはじめた際の監査法規集(第1版)はとても薄かった。しかし、受験時代中に、企業の会計不正や不祥事が相次ぎ、監査法規集がどんどん分厚く、そして、高くなっていった。分厚くなるという事は、覚えることだがそれだけ増えるということで、合格までの道のりが遠くなるという事。『頼むからもう悪いことしないで』と何度神様に祈ったことか。しかし、願いが届かないのはいつもの事で、受験生時代も合格した後も相変わらず会計不正や企業不祥事は発生し続けている。おそらく、監査法規は今後も分厚く

本当に優秀な人は誰と働いても結果を残している？？

20代、仕事で沢山ケンカもしたし、無職も経験した。そうこうしているうちに、資格試験への挑戦と3度の転職を経て今の会社に流れついた。血気盛んだった頃は、『プロフェッショナル』という言葉に踊らされて、自分に厳しく他人にはもっと厳しくで不要な摩擦を引き起こしたり、アホ上司に楯突いたりもした。でも、本当に優秀な人とは、『自分を偉いと勘違いしてる老害自己中上司』だろうと『もうあんたを部下にするくらいならアメンボかセミの方がマシだという低いレベルの人』だろうと上手く働ける人だと思うように

監査業界の専門用語　available⇨アベル？？

今日も監査業界におけ専門用語の話。我々はよくアベる、アベってる、アベという言葉を使う。どういう意味かというと、自分自身が空いている、利用可能、つまり、どこの監査チームからもアサインを受けていない状況の事を言う。英単語の『available : 空いている、利用可能な』からきている言葉であり、例えば事務所で親しい同僚を見かけた時に、『今、何してるの？？』、『アベってるんだ』、『えぇー、いいなー』みたいな感じで使う。監査意見が出て仕事がひと段落した際にアベになるケースが多く、事前

もう意見出た？？

意見出た？！多分、違う業界の人が聞いたら何のこっちゃだろう。監査業界では『仕事が終わったの』という意味で『意見出たの？』という聞き方をする。理由はシンプルで、監査の目的である投資家保護が、企業が作成した財務諸表が全ての重要な点において虚偽表示がない事について(すなわち財務諸表の適切性に対して)監査意見を表明する形で実施されるからである。『意見が出る』＝『監査意見が表明された』であり、それは当期の仕事が無事に終わった事を意味する。なので、期末日後に事務所で久しぶりに同期と会うと

監査法人に入所して1番増えるものは？？

晴れて会計士試験に合格し監査法人に入所した後、1番増えるものは何か？？給料？？ついこないだまで無職だった訳で、収入が増えるのは間違いない！しかし、給料以上に増えるものがある！それは何か？！すばり体重である(苦笑)！！受験生　時代なんてみんな超絶貧乏。食費を切り詰めながら何年も勉強してきたわけで、それが合格した途端、予備校の合格祝賀会から始まり監査法人の入所パーティー、先輩からの飲みの誘い。そう、会食の機会が激増するのだ。それも受験時代では考えられなかったオシャレで豪華なお店で

監査チームにアサインされるためには？！

前回、新入社員が最初にする事は『待機』と書いた。今日はその続き！会計士の世界は狭く、大学の先輩・後輩、受験・予備校仲間とかで結構繋がってたりする。そのため、要領の良い子は、入所前にどんな監査チームがあるかを先輩や先に合格した友達に聞き、自分がアサインされたい監査チームと話をつけてたりする。そうやって、自分から売り込みしたり、監査チーム側からアサインを受けながら関与チームを増やしていく。そうこうしているうちに、自分にとってのコア監査チーム(※1)が何となく決まっていく。このよう

監査法人に入社すると、まず最初に何するの？？

研修とかそういうのを抜きにすると、事務所のオープンスペースで待機し、監査チームからアサイン(指名)を受けるのを待つ。アサインされると、インチャージ(現場主査)と呼ばれる人や先輩スタッフに連行される。連行先でどんな仕事をさせられるかは監査チームにもよるが、売上テストをさせられるケースが多いように思える。売上テストとは売上の実在性、正確性、期間帰属を立証するための監査手続きであり、会社の売上データと証憑をひたすら突合する。なぜ、新人に振られるかというと単純作業であり突合件数が多く

頭が悪いってどういう人の事を言いますか？

【相談内容】我々は特に意図せずに『あの人は頭が良い』、『あの人は頭が悪い』と言ってしまいがちですが、頭が悪いって具体的にどんな人のことを言いますか？ 【回答内容】現実が見えてないのに、自分の考えがあり頑固で人の意見を聞かない人だと思います。ここに、努力を継続できない、人のせえにするが加わると、もう手の付けようがないですね・・・

年齢ってただの数字じゃないよね！！！

何で独立しないの？？

私は監査法人に5年間働いたのちに現在勤めている商社に転職した。転職の際、周りから一番沢山言われたのが『なんで独立しないの？』だった。でも、冷静に考えると独立ならいつでも出来る。それなら、もう一度デカい会社組織に身を置き大きなビジネスに携わりたい(30半ばの今なら、まだ、会社員になれる)。そして、自分の視野や経験を広げるべきだ。そう考えると独立は早すぎるし、今しか出来ない事を今やるべきだ。それが独立せずに転職する事を選んだ1番の理由だ。