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「4S」あるいは「5S」を聞いたことはありますか?

【整理・整頓・清掃・清潔(+躾)】をまとめて4S(5S)と呼びます。

特に製造業を中心に、職場の安全を高めるためのポイントを示したもので、頭文字をとって名付けられました。


この5S。人間関係、特にコミュニケーションにも適用できるのではないかと思うんですね。



1.整理


情報や話の流れを整えるという意味です。
5W1Hや起承転結などの型が活用しやすいでしょう。
整理された話し方は聞き手にもわかりやすく、要点がつかみやすくなります。転じて「伝わる話し方」になります。


2.整頓


元の位置に戻す、本来の形に立ち返る、という意味です。
つい話が脱線したり、横道に逸れたりと、展開が大きく変わってしまうことがあります。
そんなときは「ところで最初の話だけどさー」「さてそろそろ本題に入ろうか」などと、収まるべきところへ話を引き戻すことが必要です。


3.清掃


話題の中のノイズを除去し、必要な部分だけを残してキレイにする、という意味です。
ノイズとは“なくても良い”部分です。前置きや蛇足など、要点に含める必要ない余分な情報などが該当します。
話を削ぎ落とす、スッキリさせるという点では、整理に近いですが、清掃は話の展開まで変えずに不要な言葉をカットする点が異なります。


4.清潔


言葉の美しさやフレーズの心地よさに加えて、裏や毒のない言い回しをする、という意味です。
周囲の人を含めて聞く人たちが不快感を抱かないような、明朗闊達な表現が理想的です。
対極にあるのがハラスメント。セクハラ・パワハラ・モラハラ・カスハラ……などにあたる話し方や言い回しはNGです。


5.躾


言葉遣いや態度表情、振る舞いや身なりなど、話し方や見た目を整える、という意味です。
話し手の印象は聞き手に大きな影響を与え、情報の受け取り方に違いを生み出します。正しい意図を伝えたいのであれば、ふさわしい伝え方も重視するべきです。


まとめ


5Sとしてまとめてみると、コミュニケーションの基本中の基本であることがわかります。

では5Sを使って、どのようにしてコミュニケーション能力を身につけたらよいのでしょうか?


例えば、整理・整頓は文章を書くことでもできます。また、よい文章の型を知ることも重要です。以前紹介した『文章力の基本』などは、わたしの場合とても役立っています。


清掃は、ニュース番組のアナウンサーやバラエティ番組の司会者の話し方が役立ちます。
必要な情報を必要な言葉で、的確にかつ無駄なく伝える技術は一流のテクニックです。
毎日無料で教材を流してくれているのですから、学ばない手はありません。


清潔と躾については、一人ではできません。不快感は相手が抱くものですし、表情や態度はその瞬間に自分で見ることができないものです。
相手があってこそ鍛えられるものであり、経験を積み重ねることが何よりも大切です。
ただし代理学習(イメージトレーニング)も可能ですので、素敵な講師のお話しを聞くことでも学べるかもしれません。
また礼儀や礼節を身につけることも役立ちそうです。わたしの愛読書も参考になるかも?


このように『意識を置いて日々の経験から学ぶこと』が、コミュニケーション能力を身につける・磨き上げるためには欠かせないわけです。

この『意識の置き方』に、5Sを活かしてみてはいかがでしょうか?
わたしも実践し続けています。きっと役立ちますよ!



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