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[イベント告知] SDGs・ESG経営と人的資本の基礎知識

2022年10月22日(土)にJCDA長野地区ウェルカムイベントを開催します。
沖縄県より職場のSDGs研究所代表 白井旬氏をお招きし、

これからのキャリアコンサルタントに求められる
「SDGs・ESG経営」と「人的資本」の基礎知識
~キャリア自律支援と組織活性化支援へ向けて~

をテーマに、会場とオンラインのハイブリッド方式にて開催します。


本イベントは、JCDA会員はもちろん、国家資格キャリアコンサルタント有資格者にもご参加いただけます。

資格取得後、更新講習以外の学びの機会や仲間同士のつながりを求めていらっしゃる方は多いかと思います。苦労して取得した国家資格でありながら、どこか「資格を活かしきれていない」と感じていらっしゃいませんか?

他の方がどのような分野でどのような活動をしているのかを、有資格者同士で話せる場があれば・・・そんな思いから、長野地区会では年に数回、会員が集まって交流ができる場を提供してきました。

そして今回は、国家資格キャリアコンサルタントの新たな活躍のステージとして、みなさんの職場における「SDGs」への取り組みや「ESG経営」「人的資本」をテーマとした学びの機会を企画しました。



職場のSDGsとは


地域の中小企業の多くは、大手企業やグローバル企業とは異なり「CSR推進室」や「SDGsプロジェクトチーム」といった専門部署や専任を設けるほど、【人・モノ・カネ・情報】に余裕があるわけではありません。

そして、地球全体とか世界規模といった大きな話をしても、従業員がピンと腹落ちせずスイッチが入りにくい(SDGs界隈でよく聞く「ジブンごと化」しにくい)のも現状です。

従業員一人ひとりにSDGsに対する「腹落ち感」が醸成されていないところに、新たな業務としてSDGsを付与すると、時間的にも・心理的にも負担が増すこととなり「ついつい後回し」といったことが起こります。

そこで、日本全国の中小企業50社以上の伴走支援の経験(成功事例だけでなく失敗事例も含む)から編み出されたのが「不の解消マネジメント🄬」サイクルです。

従業員一人ひとりと職場全体に「時間的・心理的な余裕」を生み出すため、持続可能な職場づくり(職場の「不」の解消)と持続可能な開発目標(社会の「不」の解消)をつないで「働き方改革×SDGs・ESG経営」をひとつずつ確実に回していくイメージです。

職場のSDGs< 働き方改革×SDGs・ESG経営の概念図 >


中小企業ほど、「SDGs」は自分事にしにくい(他人事の世界に追いやってしまう)傾向にあります。

SDGsは持続可能な開発目標です。自組織に置き換えると「わたしたちの会社が存続するための課題」という意味です。

ここ数年の世界的な感染症流行に伴う不透明で不安定な状況は、多くの企業にじわりじわりとダメージを与えてきました。そんな中、リモートワークにしても、自宅療養にしても、いち早く変化に対応した企業ほど早い回復を果たしています。

これは、自社の利益だけでなく、社会課題に本気で取り組むほど、持続可能な企業へと発展している証拠です。

SDGsは世界規模の大きな目標です。しかし自社に置き換えたとき、これまで取り組み続けてきたことが実はSDGsにつながっていた、ということもあります。

例えば、「目標3-すべての人に健康と福祉を」の中に、「(3-6)世界の道路交通事故による死傷者を半減させる」というターゲットがあります。

もし、みなさんの会社が、自動車の「自動運転技術」や「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)」「ドライブレコーダー」など「交通事故を減らす」ために開発に寄与をしている、あるいは今後挑戦しようとすれば、ここに当てはまってくるのです。

経営戦略としてのSDGs・ESG “未来から愛される会社”になって地域×業界NO.1を目指す
【白井旬】著
P23より引用


従業員一人ひとりが、「自分の仕事が持続可能な世界をつくるために貢献している」と感じて働けたのなら・・・これまでとは別の次元の働きがいを感じて仕事に臨めるのでないでしょうか。



ESGとは


ESG投資は、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指します。特に、年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に、企業経営のサステナビリティを評価するという概念が普及し、気候変動などを念頭においた長期的なリスクマネジメントや、企業の新たな収益創出の機会(オポチュニティ)を評価するベンチマークとして、国連持続可能な開発目標(SDGs)と合わせて注目されています。

外務省 ESG投資とは


企業の利益(=財務情報)だけで投資する時代から、社会の利益(=ESG)に投資する時代へと変化しています。ESGの狙いは、まさにSDGsそのもの。社会の利益が世界の、地球の、人類の未来につながっていくわけです。

この「ESG投資」を経営に取り入れた『ESG経営』という考え方を、今回のイベントで取り上げます。

企業に勤める従業員の立場で「企業経営のことは・・・」と思うかもしれません。しかし、いまの時代は常に変化する『VUCA時代』です。従業員全員が経営者の意識を持って働く組織(=ティール組織)こそ、変化に柔軟かつ臨機応変に対応できるのではないでしょうか。

ESG経営とは、いまの時代にフィットした経営を行うということ。そんな企業にこそESG投資が行われ、持続可能な会社へとつながっていくわけです。



人的資本とは


『人的資本経営』という言葉をご存じでしょうか。経済産業省のホームページでは次のように紹介されています。

人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。

経済産業省 人的資本経営 ~人材の価値を最大限に引き出す~


これは、SDGsやESGにも通じる考え方です。ここ数年の大きな社会変化を鑑みて、人的資本経営という考え方を政権をあげて取り組むことに舵を切りました。

人材を「人的資本(Human Capital)」として捉え、「状況に 応じて必要な人的資本を確保する」という考え方へと転換する必要が ある。こうした捉え方の下では、マネジメントの方向性も「管理」か ら人材の成長を通じた「価値創造」へと変わり、人材に投じる資金は 価値創造に向けた「投資」となる。

持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会 報告書
~ 人材版伊藤レポート ~

P9より引用


この役割を担うのは、他でもないキャリアコンサルタントです。

人材(財)を「価値創造」の方向で組織の内外から働きかけ、人的資本へと成長させていくことが、これからのキャリアコンサルタントに求められます。

わたしたちも『資格を活かす』ために、人的資本という考え方はぜひとも知っておきたいところです。



キャリアコンサルタントとして


国家資格キャリアコンサルタントの更新講習は、知識や技術を磨くために大変役立つものですが、有資格者同士の交流や情報交換は主目的ではありません。ですので、お互いがどのような分野で活躍し、資格をどのように活かして働いているのかは、なかなか知ることができません。

そこで日本キャリア開発協会(JCDA)では、CDAのネットワークを生かし、各地方で学びの場を提供するとともに、地域のつながり・交流の機会を設けるために『地区会』としてボランティアで活動を行っています。

JCDA長野地区会では、会員同士の交流や情報交換、カウンセリングのスキルアップのために学びの機会を提供してきました。

今回のイベントは年間で最も大きな企画として開催します。

国家資格キャリアコンサルタント有資格者で、まだJCDAの会員になっていない方も特別にご参加いただけます。ぜひともこの機会に一緒に学び、交流いたしませんか?


お申し込みはこちらから


会場参加の方には、
白井旬氏著書「経営戦略としてのSDGs・ESG  “未来から愛される会社"になって地域×業界No.1を目指す」
をもれなくプレゼントいたします!


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