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医療におけるDIYとは…?

 私は、柔道整復師であり、整体師です。医師ではありませんから、まだまだ、不勉強なところが多くあります。
 しかし、自分なりに、西洋・東洋、民間療法などの医学を学んでくると、どの分野にも共通した、真実と言ってもいいのではないかという、一つのことに行き当たります。

 それが、Doctor in yourself(医者はあなたの中にいる)ということです。

 どの生き物にも、自分の体に起きた病気・障害を自身で治そうとする、自然回復力という神秘的なパワーを持っています。それはもちろん、ヒトという動物にも備わっている機能です。

 転んで擦りむけば、出血からカサブタとなり、少しずつ転ぶ前の通りに治っていきます。風邪をひけば、体内の免疫機能がウイルスや細菌と闘い、以前と同じ、正常な状態へ戻していきます。
 これらは、その神秘的なパワーのおかげです。100万年以上前、ヒトが誕生した時から、どの人類にも標準装備されてきた最高の医療です。

 だから、私は、Doctor in yourselfという考えこそ、世界中の人たちが、これからを生きていくために共通して持っておくべき考え方だと思っています。

 ところが、現代人は、何事にもスピードを要求したり、可能な限り簡単・手軽に症状を抑えようとしたりするために、せっかく持っている神秘的な力(自己治癒力)こそが、最高・最良の治療法であることを忘れてしまっているのです。

 癌を例に伝えさせていただきます。

 癌という病気は、すでに皆さんが知っている通り、正常な細胞とは異なる癌細胞が、どんどん体内に増殖し、次第に体を破壊していく病気です。
癌細胞が増殖してということは有名ですが、皆さんの中には、「じゃあ、癌細胞の元はどこから来たのか?」ということを、まだ、知らない方も多いのではないでしょうか?

 実は、癌細胞は、健常者(健康な人)の体内でも、毎日、3000~5000個は生れています。しかし、それ以上に増やさないために、免疫機能が働いて、毎回、処理してくれているのです。この働きのおかげで、癌という病気にならずに済んでいるのですね。
 癌に罹ってしまうというのは、その免疫機能が、数年~数十年前から機能低下してしまっていたということです。予防するのなら、免疫機能が滞りなく働ける体内環境を保っていなければなりません。

 これは、神秘的なパワーのほんの一部です。ですから、本来、先天性や感染症などの「既存要因」や「外的要因」ではない、体内の問題で起きる「内的要因」の病気・障害ならば、自分自身で治せるのです。
 最近では、このことに着目し、できるだけ化学療法を行わず、自然療法を選ぶ医師や患者さんが増えてきています。自然療法なら副作用もほとんどゼロですから、誰にとっても喜ばしい治療法でしょう。

 私たち、整体やカイロプラクティック、鍼灸などを行うセラピストは、低下してしまった神秘的なパワーを取り戻すことができます。私たちが行っている施術はすべて、「内に住む医者」に活発に働いてもらうことを目的としているのです。

 病気や障害は、不調を感じるところから始まっています。もしかしたら、本人は不調と感じていない、または既に慣れてしまっている状態とかからも…です。突発的に起こることは少なく、何年もかけての結果ですので、今、この瞬間から、ご自身の生活を見直していきましょう。
 もし、どうしたら良いのか分からないという時は、気軽に頼ってくださいね。

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