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「損切丸」ー 金利編

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かつて「金利」を専門としていた「損切丸」がマーケットでの専門知識を生かして書いたnote。
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2021年6月の記事一覧

「お先に!」 ー 着々と進む日銀による「ステルス・テーパリング」。

 巷では「いつFRBが "テーパリング" を始めるか」に注目が集まっているが「お先に!」とばか…

損切丸
2年前
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謎の中国人 ”コウ・チャクミン” 現る ー 「凪」状態の市場を乗り越える。

 「謎の韓国人 ”チョウ・カンサン” (超閑散)現る」  こう言ったりもするが、これはマー…

損切丸
2年前
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このままでは日本は「軽自動車」だらけになる。

 「日本で発売しても ”値段が高い” と文句が出るだけだから...」  日本の新しい高級車が…

損切丸
2年前
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日本を決定的にダメにした「将来価値」の「軽視」。

 東京都の陽性者数が600人台になり、早くもリバウンドが警戒されている。オリンピックの開会…

損切丸
2年前
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"壮絶" な「サバイバルゲーム」に備えて ー 論点整理(続き)。

 前稿."壮絶" な「サバイバルゲーム」に備えて ↓ からの続き。  やはりヘッジファンド…

損切丸
2年前
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"壮絶" な「サバイバルゲーム」に備えて ー 論点整理。

 いよいよ "壮絶" な「サバイバルゲーム」開始の様相を呈してきた。昨日(6/21)NYダウは6/18…

損切丸
2年前
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続・レパトリ(Repatriation)=「損切り」祭りが始まる?

 今日(6/21)の日経平均の下げ(引け@28,010.93 前日比▼953.15)も凄かったが、アジア時間にも関わらず米国長期債の「踏み上げ」も凄まじかった。一時10年は@1.37%、30年は@1.95%まで低下。まさに ”阿鼻叫喚” (その後10年@1.43%、30年@2.02%まで急速に戻した)。  米国債の「スティープニング」取引については、これで一旦「損切り」クライマックスとなっただろう。5-30年金利差は2月の+164BPから+108BPまで▼56BP、急速に縮

レパトリ(Repatriation)=「損切り」祭りが始まる?

  "マーケットは5年@1.0% ↑ とか10年@1.40% ↓ とか相場を振り回して「損切り」を迫…

損切丸
2年前
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復活・「意地の悪い相場」Ⅱ。ー またまた "びっくり米国債" 。

 「なんでアメリカの長期金利が下がるんだよ!!」  完全に "想定外" のFRBによる ”+5BP利…

損切丸
2年前
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「利上げ」に一歩踏み出したFRB。

 「ん?どうした。何かあったな。」  もう現役じゃないので、さすがに真夜中(日本時間)の…

損切丸
2年前
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"不気味" な中国国債Ⅲ。ー 今度は金利上昇。債務負担の大きさが問題化。

 ニュースソースが少ないのでつぶさに追っているが、中国の電子商取引(EC)大手、蘇寧易購の…

損切丸
2年前
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金利は語るⅦ - 「胴元」の "流儀" 。

 米国債も普通利付国債を見るよりも物価連動債(TIPS)とBEI(予想物価変動率)の動きを見る方…

損切丸
2年前
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遂に「マイナスCPI国家」として "取り残された国” 日本。

 本日(6/15)欧州時間早朝に発表された5月のドイツ、フランス、イタリアのCPI ↓(消費者物…

損切丸
2年前
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金利は語るⅥ - 相場に "祈る" ようになったらもう止め時。

 前稿で:   "可哀想だが勝負は既に決している。この流れだと今日の米CPIで例え@+5.0%が出ても米国債は(一瞬売られた後)「材料出尽くし」で「踏み上げ」を狙ってくる展開も有り得る。「他人の ”損切り” は拾え」を地で行くような相場展開だ。含み損が苦しくて ”祈る” ようになったら、もうその相場は潮時。早く撤退した方が良い"  こう書いたがまさにそのままの展開。10年米国債金利は予想を上回るCPI@+5%で@1.53%まで上昇の後@1.43%まで低下。 ”預言” の