個人的忌み言葉(1)忙しい
個人的忌み言葉というのがある。絶対に使わないことにしている単語のことである。クラウドメモにリストにしてあり、時々確認したり定義を付け加えたりしている。
きっかけは学生時代に本多勝一さんの本(たしか『日本語の作文技術』)を読み、「紋切り型の表現」というものがあることを知ったことだった。たとえば「容疑者はカツ丼をペロリと平らげた」という表現を本多さんはたしか挙げておられた(かなり昔の本なので古くさいが)。こういう、使い古された、ありきたりの、何かを表現しているように見えてじつ