岡田萌枝

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最近の記事

性別が無い感覚の話

私は生物学上の性別は女なのですが、社会的位置付けや心や文化に性別が関係あるという感覚がなく、でも生物学上女の人間は何も言わないと社会的位置付けや心や文化もいわゆる女であると思われることが多く、周囲の認識と自分の認識がどんどん剥離していくのを感じたため、言っておこうと思います。 私は社会的位置付けや心や文化の性別というのは元からあるものではなくて、生まれた後に環境によって付与されていったものだと思っていて、世の中のほとんどのことは実は元々は性別と関係ないのではないかと思ってい

    • 芸人短歌

      私は多分短歌を詠むのが学生の頃の授業ぶりだったのですが、芸人短歌という本で短歌を詠んで、「芸人短歌の歌会はじめ〜トークもあるよ〜」というイベントで初めて歌会というものに参加して、短歌や歌会が楽しいものだと知りました。 いいと思うけどお笑いには向かないからしまってあることを短歌では出すことができて、色々な表現方法を持つっていうのはいいかもしれないと思いました。 歌会は、芸人短歌の歌会がすごく楽しかったというのもあると思いますが、歌会そのものが、色んな解釈が認められる場であるとい

      • 遺書

        まだまだ向こう20年は生きる予定でいるのですが、何があるかわからないので、一応遺書を書いておきます。 私が死んだ時は、よければ参考にしていただけると嬉しいです。 お葬式の時、お供えや棺桶に入れるお花はなくて大丈夫です。 私の弔いのために、生えてたお花が摘まれなくてもいいかなと思いました。 シンプルに私だけ燃やしてください。 でも慣習としてお花用意しちゃった!!って時はそれはそれでお気持ちが嬉しいので、絶対じゃないです。 棺桶も、なしでいけるならなしでもいいかもしれません。

        • 白い粉が人から出てるように見える話

          これは作り話なのですが、私は人から白い粉が出てるのが見える気がする時があります。舞台に立ってる人から白い粉が出て、それがかかると、お客さんは見入ったり良いと思ったりしやすい気がしています。 私は自分の脳みそがおかしいなと思うことがあるので、もしかしたら幻覚を見ているのかもしれないし、エネルギーみたいなものを感じて、それを勝手に視覚かのように思っているのかもしれないし、ずっと何かはわかっていないです。 大学生でお笑いをやっていて少し舞台の経験が増えた頃、ライブ中に舞台上の人

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          髪切った?から会話が広げられない話

          髪を切ったら気づいて言及して、そこから会話を広げるのが良しとされている世の中かと思うのですが、私の場合「髪切った?」って言われたらいつも「はい。」くらいしか言えなくて申し訳ない気持ちになります。 見た目に気を使ったりお洒落で切ってる人は色々話すこともあるかもしれないのですが、伸びたから切っているだけで髪型に関して快適さ以外の点で興味を持てていない人間は何も言うことがなくて、何か絞り出せた日には変なこと余計なことを言ってしまって、ああ、また上手に雑談が出来なかったな...とし

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          音がかゆい話

          昔から怖い音があります。サイレンや砂嵐やカラーバーの後ろで鳴るピーっていう音や留守番電話の自動音声や商品回収のお詫びのナレーションなどです。 なんで怖いのか、どういう音が怖いのかわからないのですが、昔から怖くて、鳴ったらうわあああってなりながら消しに行きます。 音がかゆいこともあります。時々なのですが、背後の近くで誰かが喋ってると背中がかゆくなって我慢できなくなることがあります。 声質なのか、位置なのか、自分の体調なのか、何がだめなのかわからないのですが、とにかくかゆい

          音がかゆい話

          ロッカーに物が入ってるかわからない話

          私は確認症です。本当に鍵が閉まってるのかわかりません。本当にガスの元栓が閉まってるのかわかりません。 鍵が閉まってるか確認するためにドアノブを何回もガチャガチャします。調子が良ければ少ない回数で済むし、調子が悪いとずっと確認してます。安いアパートに住んでた時はガチャガチャしすぎてドアノブが取れました。 確認症は不安だから何回も確認する、という考え方がメジャーだと思います。それが原因で確認症になってる人もいると思います。確かに私もうっかりがちょいちょいあるので不安で確認して

          ロッカーに物が入ってるかわからない話

          ベジタリアンの話

          私はベジタリアンです。なんでそうなったかというと、小さい頃からアトピーでお肉をあんまり食べなかったからと、味や食感があんまり得意じゃないからと、体質にあんまり合っていないからと、生き物を食べるのに抵抗があるからです。 小学生の時にアトピーが少し良くなってお肉を食べてみたりした時期があったのですが、食べ慣れなくて食べ物としてあんまり受け付けなかったのか、学年が上がるにつれてだんだん食べなくなりました。給食を残したらだめという主義の担任の先生の時は、昼休憩まで残って吐きながら何

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