ベジタリアンの話

私はベジタリアンです。なんでそうなったかというと、小さい頃からアトピーでお肉をあんまり食べなかったからと、味や食感があんまり得意じゃないからと、体質にあんまり合っていないからと、生き物を食べるのに抵抗があるからです。


小学生の時にアトピーが少し良くなってお肉を食べてみたりした時期があったのですが、食べ慣れなくて食べ物としてあんまり受け付けなかったのか、学年が上がるにつれてだんだん食べなくなりました。給食を残したらだめという主義の担任の先生の時は、昼休憩まで残って吐きながら何とかお肉を食べてました。


味や食感が得意じゃないというのは、食べた時にしっくりこなかったり、美味しく感じられなかったりするということです。


体質に合っていないというのは、私は動物性のもの全般に少しアレルギーがあるそうで、摂取すると痒くなったり、吐いてしまったり、お腹が痛くなったりするということです。


生き物を食べるのに抵抗があるというのは、食べ物が少し前まで生きてたのか〜と思うと食べにくいということです。私は主に動物が食べにくいです。植物も生きているのですが、動物は顔があったり動いたりするので、より生きていることを実感してしまいます。

植物も生きてるよなーと思って一回植物も食べにくくなったのですが、それだと食べるものがなくて生きていけなくて、私にとって比較的抵抗の少ない植物を食べています。

昔、買ってきた葱の根っこを水に浸けて水耕栽培してたのですが、名前付けて話しかけたりして毎日成長を見ていたら食べにくくなってしまって、包丁で切るのに抵抗が出てしまいました。そのまま育ててたらある日枯れそうになって、枯らして捨てるくらいだったら食べた方がいいよなと思って泣きながら食べました。植物でも生きていることを実感しやすい状況になってしまうと食べにくくなってしまうので、できるだけ深く考えないようにして食べてます。お肉はどうしても生きていたことが頭をよぎってしまって、深く考えないようにできなくて、食べられていません。動物も植物も感謝して食べられれば、無駄にしてないのだからいいと思うのですが、今の私にはそれができていないです。

あと、遺伝子が近い生き物って食べづらいのかな、どれだけ遺伝子が近いところまで食べられるのかが人によって違うのかな、となんとなく思ってます。私は植物は食べやすくて動物全般が食べにくいですが、牛や豚や鳥は食べられても猿は食べにくいって人は結構いると思うんです。その境目がどこにあるかの差なのかなという仮説を立てています。

私は命をいただくことに抵抗があるくせに、すごく大食いです。食べるのに抵抗が少なく済んでいる植物というものが存在するので、それをたくさん食べてしまいます。抵抗が少ないと食欲が勝ってしまいます。私の中では〔植物を食べることに対する抵抗<食欲<動物を食べることに対する抵抗〕という順番になってます。食べる量が少なく済めばいただく命が少なくて済むのに、自分で自分の身体が解せないです。


こういった色んな理由があって私はベジタリアンです。

私はラクトオボベジタリアンという種類のベジタリアンに近いです。お肉や魚介類は食べなくて、乳製品や卵は食べるベジタリアンです。

乳製品や卵もアレルギーがあるのですが、体調が良い時に時々食べます。お肉は味が苦手だったり精神的に食べにくかったり体質に合わなかったりで食べない理由がいっぱいあるので食べようってならないのですが、乳製品や卵は体質に合わないだけなので、食べたい時は食べます(でもその時のコンディションや調理法によっては味を苦手に感じたり、卵は有精卵だって聞いたらヒヨコになるのを想像して食べにくくなったりはします)。

お肉や魚介類のお出汁を外食で避けようとすると食べるものがほとんどなくなってしまうので、お出汁が入ってるだけのものは食べられそうだったら食べることにしています。お出汁は固形のお肉や魚介類に比べると抵抗が少なくて、何とか食べられています。でも違和感を全く感じないわけではないので、自分でご飯を作る時は昆布だしとかお野菜のブイヨンを使っています。その方がすっと身体に入ってくるのは事実です。

余談ですが、きのこもあんまり得意ではありません。目に見えて動いてるわけではないのに、なぜか食べにくいです。菌だからかなあ。どこかで植物とは違うって感じてるのかなあ。


私がベジタリアンだということで食に関して周りの人に気を遣わせてしまったり、行けるお店が制限されてしまったりして、申し訳なく思うことがあります。私が何でも食べられるようになれば解決するんだけどなあ。すみません。

とりあえずは、人それぞれ体質や合う合わないもあると思うので、お肉を食べる人もベジタリアンも、それぞれが自分の希望するものを食べられたらいいなあと思います。




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