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鑑賞*貝殻を海へ返して夏終る

森 瑞穂

『俳壇』二〇二二年八月号「新作十句」より。一九九六年作句開始。二〇一一年「狩」入会。二〇一九年「香雨」創刊同人。句集『最終便』。

夏は立秋の前日に終わる、のは暦。

夏の終わりはその人の夏への思いで異なる。

部活動の大会や夏季休暇などがそう。

その貝殻は、返す、のだから借りている間が夏だったのだろう。

手のひらに入るほどの、小さな私の夏。

(岡田 耕)


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