見出し画像

鑑賞*凭れたる背に木の温み雪螢

 磯村 光生

北国で初雪の頃、綿虫が漂う。
本格的な冬の訪れを告げる虫である。
そのつもりで覚悟を決めようと木に凭れたら、意外にもまだ木は冷たくなかった。
綿虫の雌は、冬を感じると羽が生え空中で交尾して産卵し死んでしまう。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』令和四年六月号)

☆「雪螢」とは、「雪虫」とともに「綿虫」の異称。
 北国で早春の二月頃に雪の上に現れ、動き回る虫「雪虫」とは別物。
 北海道から、この秋の「雪虫(雪螢)」の知らせが写真と共に届きました。
    おまみ さんの記事をご紹介します。 



この記事が参加している募集

読書感想文

生物がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?