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共鳴*秋燕やポストに落とす航空便

春に日本に渡って来て人家の軒や時に駅の構内などにも巣を作って子育てをし、そして秋には育った子燕ともども南の国々へ旅立ってゆく燕。
日々生長を見守ってきた燕がいなくなってしまうのは淋しくもあり、またそれが彼らの生きる為の方途とは言え、多くの危険が待ち受ける何千キロもの旅を繰り返す生を思うと哀しくもいとおしい。

秋燕やポストに落とす航空便 岡田 耕
幽かな音を立てて落ちる封書。こんな心もとない音で確実に宛先に届くのだろうかと思うその音は、あの小さな体で何千キロもの旅を無事果たせるだろうかと秋燕に寄せる思いと響き合う。
(磯村光生)

令和四年九月「あひる句会報」

☆秋に南方へ帰るツバメ。その生態について 翆野 大地 さんがわかりやすく記事にされています。ご紹介します。

(岡田 耕)

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