岡健作/スタディーハッカー代表取締役

株式会社スタディーハッカー代表取締役。1977年福岡生まれ。勉強法メディア「Study…

岡健作/スタディーハッカー代表取締役

株式会社スタディーハッカー代表取締役。1977年福岡生まれ。勉強法メディア「StudyHacker」、短期集中英語ジムの「ENGLISH COMPANY」、高密度英語トレーニング「STRAIL(ストレイル)」を運営しています。Twitterでも効率的な勉強法を伝えています!

最近の記事

勉強も仕事も、最短ルートで成果を出すための「マップ」の作り方

20年以上「学習塾」の業界にいて、気づいたことがあります。 それは「難関大学に合格するコツは、仕事にも使えるのではないか?」ということです。 この気づきは、私の人生を大きく変えました。 私はもともと、手取り17万円ほどの、ふつうの塾の先生でした。教える仕事は好きでしたが、ずっとこのまま働くのも不安。かといって、大きな夢や野望も特にありませんでした。 しかしその後、起業して学習塾や社会人向けの英語コーチングサービスを立ちあげ、関東・関西に複数展開するグループにまで成長さ

    • 英単語を1日100個も覚えられる7つのポイント

      弊社の運営する英語スクール、ENGLISH COMPANYでは、生徒さんに「1日100個」英単語を覚えてもらっています。 そんなの無理だろ、と思うかもしれません。はじめて受講生の方に「100個覚えましょう」と伝えたときも、みなさん「いや、ちょっと無理です……」とおっしゃいます。 でも、実はこれ、そんなに難しいことではありません。 無理だと言っていた方も、ほとんどの場合、数週間後にはふつうにこなせるようになっています。 実は、ENGLISH COMPANYで教えている単

      • 習慣化できる人、できない人

        ダイエットや勉強がつづかない人が、よく言うセリフがあります。 「今回こそ、がんばろうと思ったんだけど……」 ここに大きな誤解があります。私に言わせれば、そんなことを言っているからいつまでたっても習慣化できないんです。 習慣化できないのは「がんばりが足りない」せいではありません。「がんばろうとしている」からダメなんです。 たとえば「歯磨き」は、がんばらなくたってやれますよね。毎日の習慣になっているわけです。 では、どうすれば「がんばらなくてもやれる」状態にできるのか。

        • 「使えない受験英語」を「実践で使える英語」に生まれ変わらせる、かんたんな方法

          「受験英語は使えない」と言われることがあります。 義務教育や受験であんなに英語を勉強したのに、ぜんぜん話せないじゃないか、と。 しかし、本当にそうでしょうか? 私に言わせれば、受験英語は決して無駄ではありません。ただ「まだ途中」というだけなんです。 「受験英語」によって基礎的な英語力が身についている人は、あともう一押しで「実戦で使える英語」ができるようになります。まったくのゼロからはじめるより、ずっと有利です。 それなのに「自分は英語ができない」と思って放置している

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          社会人のための英語学習完全ガイド

          ENGLISH COMPANYには、大学や大学院で言語学やその周辺領域を学んできた「言語習得のプロ」がたくさんいます。 彼ら彼女らは、 「どうすれば英語を効率的に習得できるか?」 「どうすれば英語学習で挫折しないか?」 をずっと探求してきました。 今回のnoteは、そんな「言語習得のプロ」が磨き上げてきた「英語学習の戦略」をご紹介するものです。 「企業秘密」と言ってもいいくらい踏み込んだ内容なので悩んだのですが、英語学習に悩んでいる人の参考になればと思い、ここに公開

          社会人のための英語学習完全ガイド

          努力できない僕を救った、恩師の言葉

          「あなたは才能がないんだから、努力だけはちゃんとしなさい」 「努力は誰にでもできるんだから」 私は、自分の予備校の生徒に、このような指導は絶対にしません。 一見すると正論のようですが、言われた側にとってはなんの救いもない言葉だからです。そんなことを言われても、どうしようもない。 すべての人が「がんばるぞ!」という気合いだけで努力することができたら、誰も苦労しません。 私自身、小さいころから「自分は努力できない人間だ」と感じていました。しかし、中高の恩師に言われた「ある

          努力できない僕を救った、恩師の言葉

          落ちこぼれの生徒を救うため、僕は会社をつくった

          今日は「なぜ僕が会社をつくったのか」についてお話したいと思います。 約10年前、僕は勤めていた大手の学習塾を辞めて、勉強を効率化させる「スタディーハッカー」という会社をつくりました。 創業メンバーは、僕含めて5人。 前職の塾で一緒だった人、バイトしてた京都の塾にいた数学の先生、ネイティブのニュージーランド人。そして、僕のアルバイト時代の教え子です。 そのメンバーで京都に作ったのが、ひとつめの塾「烏丸学び舎」でした。医学部や難関大学向けの個別指導予備校です。 当初はそ

          落ちこぼれの生徒を救うため、僕は会社をつくった

          最小の努力で最大の結果を出すための「3つのキーワード」

          予備校で生徒さんを教えていると痛感するのが「がんばれ! という言葉って、すごく無力だなあ」ということです。 がんばりたいという気持ちはあるけど、がんばれない人がとても多い。 私は2010年に予備校を立ち上げ、いまは社会人向けの英語コーチングスクールを経営しています。 老若男女さまざまな生徒さんを見てきて思うのです。「がんばれない」のは、決して責められるべきことではありません。それは運動が苦手だったり、背が低かったりするのと同じ。ただの「個人の特性」です。 好きじゃない

          最小の努力で最大の結果を出すための「3つのキーワード」

          トイレの電気を消すのもめんどくさい私が、なぜ社長になれたのか?

          「がんばるのって、めんどくさい」「なるべく楽に結果を出したい」 学校や塾や会社でこんなことを言うと、多くの場合、怒られてしまいます。反対に「がんばっている人」「がむしゃらに努力している人」は、多くの人から賞賛されます。 私は小さいころからずっと「努力」が苦手でした。 中学生のとき、校訓だった「努力の上に花が咲く」という言葉がイヤすぎて、卒業アルバムに「努力なしで結果だけ」と書いていたぐらいです。根っからのめんどくさがりは、ずっと変わっていません。 それでも、ゼロから予

          トイレの電気を消すのもめんどくさい私が、なぜ社長になれたのか?

          「無駄なこと」にこそ価値がある

          私はふだん「効率的に英語を身につけるためのトレーニングジム」を経営しています。 だからつねづね「勉強や仕事をもっと効率化しよう!」と言っていますし、Twitterでも日々、学習効率化のためのハックを発信しています。 そんな感じなので、よく「効率化の鬼」みたいに思われたりするんです。でも実は、私はかなりの「めんどくさがり屋」です。 できることなら1日じゅう、ボーッとYouTubeやNetflixを眺めていたいと思っています。 こんな私が、なぜ効率を大切にしているのか?

          「無駄なこと」にこそ価値がある

          「英語ができる」ってどういうこと? コスパから考える英語学習の「到達点」

          「ぼくは英語を身につけたほうがいいのでしょうか?」 と、社会人の方からたまに聞かれます。 身につけたほうがいいに決まっています。 「自動翻訳もあるんだし別に身につけなくてもいいじゃん」という声も聞こえてきそうですが、シンプルに「できたほうがいいかどうか」だけを考えればできるほうが有利なのは言うまでもないでしょう。 英語ができることはプラスにこそなれ、マイナスになることなんてない。 ビジネスパーソンであれば英語力は全員が手に入れたほうがいい。 そこにおそらく異論はな

          「英語ができる」ってどういうこと? コスパから考える英語学習の「到達点」

          【2023年共通テスト】「英語」で悩むすべての高校生へ贈る必勝法

          私はスタディーハッカーという会社を経営しています。2010年に予備校を立ち上げて以来、10年以上、英語学習のノウハウをためてきました。 今回は、センター試験の代わりとして2021年から導入された「共通テスト」の英語問題を分析します。さらに対策のための具体的なトレーニング法もお教えします。 このnoteの内容を実践すれば、今回の共通テストには完全に対応できます。しかも根本的な「英語の捉え方」から変わるので、英語の勉強にかかる負荷がすごく少なくなるんです。 受験を控える高校

          【2023年共通テスト】「英語」で悩むすべての高校生へ贈る必勝法

          本は「真逆のもの」を同時に読め

          おすすめの読書法があります。 それは真逆のことを言っている本を同時に読むということです。 たとえば、コミュニケーションの分野であれば「思いやりを大切にしましょう」という主張の本と、ちょっとブラックな「心理学で人を操りましょう」という主張の本を同時に読む。 マネジメントであれば「モチベーションは必要です」という本と「そんなものはいらない」という本。生き方の本であれば「好きなモノに囲まれよう」という本と「シンプルで丁寧な暮らし」の本、といったぐあいです。 そうやって、真逆

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          東大に合格するような人は、歯磨きをするように勉強している

          私は予備校を経営しています。 毎日たくさんの生徒さんたちを見ていると、東大のような難関大学に受かる人と、そうでない人の「違い」が見えてきます。 その「違い」とはなにか? それは勉強が「習慣化」しているかどうかです。 よく「難関大学に受かるには血の出るような努力をしなくちゃいけない」「東大のような難関大学に受かる人はそもそもの理解力や記憶力が違う」などと言われます。 たしかに「努力」や「才能」によって受かる人もいるでしょう。 ただ私が見る限り「努力を努力とも感じない

          東大に合格するような人は、歯磨きをするように勉強している

          努力が無駄になる人、報われる人

          この世には「努力が無駄になる人」と「ちゃんと報われる人」がいます。 私は学習塾や英語のコンサルティングサービスを運営していますが、勉強の世界を見ていても「努力がなかなか結果につながらない人」と「努力がちゃんと結果につながる人」はハッキリとわかれます。 毎日眠い目をこすりながら何時間も勉強をしているのになかなか結果が出ない人がいる。一方で、仕事をやりながらスキマ時間で勉強して着実に結果を出していく人もいます。 努力が無駄になる人と報われる人、どこが違うのでしょうか?

          努力が無駄になる人、報われる人

          英語の習得に近道はない。でも、遠回りしなくてもいい。

          英語を教えている人が「英語に近道はないから、がんばろう」と言うことがあります。 そういうツイートに300くらい「いいね!」がついているのを見ると、「ああ、ヤバいな」と思います。 たしかに、近道はないんです。 でもみんなが思っている「近道はない」は、私からすると「遠回り」なんです。近道もないけれど、かといって遠回りする必要もない。 普通に行けばいいのです。 「近道がない」=「ものすごくがんばらなくちゃいけない」「やみくもに地図も見ないで進まなきゃいけない」というわけで

          英語の習得に近道はない。でも、遠回りしなくてもいい。