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自然は管理すべきか放置すべきか

日記というものは、いちど更新を中断してしまうと、そのままズルズル休み癖がついてしまうように思います。noteの投稿も、文の長さにかかわらず、できるだけ毎日続けていきたいです。

私は中学生の頃、家の本棚にあった徳間書店の中国の思想シリーズを読みあさっていました。そのおかげか、漢文は昔から非常に得意なジャンルです。古文はどうしようもなくヘタレですが・・・。中国の思想シリーズは現在単行本化され、AmazonのUnlimitedなら読み放題になっているようです。便利な世の中になりましたね。

いろいろなジャンルの古典を読みましたが(当然現代日本語訳で)、私がすごく気に入ったのは、老子や荘子、列子のような系譜に連なる人々の考え方でした。老荘思想を一言でまとめると、「自然のまま何もしないのが一番いい、変にこねくりまわすからダメになる」というものです。

その影響を受けて、大人になったら離れ小島で駐在さんになってのんびり生きていくというのが、高校1年生の頃までの私の夢でした。仙人のような人生に憧れていたのです。

そんな私の考え方を大きく変えたのが、丸山眞男『日本の思想』でした。岩波新書も表紙が緑と黄色の頃までは非常に硬派な内容の本が多かったですが、最近のは残念ながら全く読む気にならないですね。


丸山眞男はこの本の中で、西洋人の考え方の根底に「自然は放置しておくと大変なことになる、だから人間がしっかり管理しないといけない」という信念があると述べています。

これらの観点から宮崎駿さんの作品『もののけ姫』をもう一度見直してみると、きっと新たな発見があるはずです。

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