🇫🇷おいしいフランス『普段使いのお店』をのぞいてみよう！

おいしいフランス旅@Liliane

2022年1月29日 14:29

✒︎ リリアーヌと行くグルメなフランス旅気分
『お買い物』シリーズ
マルシェやパン屋さん、お菓子屋さんにチーズ屋などなど、フランス人のリアルな生活感と自由でたくましい生き方にパワーを感じる、そんな普段使いのお店の数々。

いつか暮らすようなフランス旅がしたくなる。
今回のテーマは、
おいしいフランスの『お店』のはなし。

◎食材のお買い物に行く場所
大きく分けて３つ

１．スーパーマーケット
２．マルシェ
３．専門店

１．スーパーマーケット

日本と同じように、生活する場所や用途によって様々。

◎近場でサクッと
食品だけを扱う小さな個人店から、日用品も多少揃ってる小型スーパー。フランスの街でどこでも目にするMonop'（モノップ）のように、コンビニ感覚で気軽にお買い物ができる。

◎種類をいっぱい見たい
豊富な種類と日用品はもちろん、雑貨や衣料品もまとめてお買い物できる中型スーパー。代表的なのがMONOPRIX（モノプリ）

◎高級志向
オシャレで上質なモノが手に入る百貨店クラスのデパ地下感覚。主要の大都市のGaleries Lafayette（ギャラリーラファイエット）のような。

◎自然派
オーガニックや無農薬、エコやサステナブルに特化したBIOスーパー。

◎大量買いと種類をMAXに見たい
敷地も商品量も半端ない！田舎の巨大スーパー。まるでグルメなアミューズメントパークのような広さ。代表的なのがCarrefour（カルフール）

◎プロ仕様が欲しい
一般のスーパーでは手に入りにくいレアでプロ並みの食材に出会える市場。例えば南西フランスのトゥールーズにある、Marché Victor Hugo（ビクトルユーゴ市場）は一般客もお買い物できる。

２．マルシェ

フランスと言えば『マルシェ』

都会のパリでも田舎でもフランス全土で開催されてて、フランス人にとってはなくてはならない存在。拘りのおいしくて新鮮な食材が安く手に入る、活気ある庶民の台所。

◎田舎のマルシェ
元々、マルシェは町や村の教会の周りで開かれていたもの。フランスの田舎へ行くと、どんなに小さな村にも教会や礼拝堂が付きもの。

そう聞くと、大きくて煌びやかな美しいステンドグラスをイメージするけど、人口数百人、数十人レベルになると「ここは一体どこ？」まるで洞穴を掘ったみたいな岩山の中にあったり、山の途中に突如現れたり、それはそれは質素な、技術がまだ発達していなかった時代の木彫りのキリスト像やマリア像だったり。

いかに、かつてのフランス人にとって、教会が重要で生活の一部になっていたかが伺える。人々が集まる場所にマルシェが開かれ、長く受け継がれてきたフランス人の食文化。

◎いつやってるの？
平日だけ、週末だけ、日曜日だけとかまちまち。共通してるのは時間、都心だと午後までやってるところもあるけど、基本的には午前中でお昼には片付け始める。いわゆるマルシェとは、朝市のこと。

◎何が買える？
必ずあるのは野菜と果物、お総菜。

場所や規模によって、パン屋さん、お肉屋さん、チーズ屋さん、魚屋さん、乾物屋さん、ワイン屋さん、お花屋さん、雑貨屋さんなど。地元の特産品や拘りの食材、農家直売、オーガニックなどの個人商店が軒を連ねる。

３．専門店

日本の昭和時代、町のお豆腐屋さんやお米屋さんみたいな個人商店がたくさんあった。私と同世代アラフィフ以上なら今頷いてる？便利なスーパーに押されてなくなっていった。フランスでもスーパーの進出は当然あるけど、暮らしを支える専門店が数多く残ってる。

◎お店の種類

パン屋さん
ケーキ屋さん
お菓子屋さん
チョコレート屋さん
砂糖菓子屋さん
チーズ屋さん
お総菜屋さん
お肉屋さん
ハム屋さん
お魚屋さん
八百屋さん
果物屋さん
酒屋さん
ワイン屋さん
コンフィチュール屋さん
はちみつ屋さん
乾物屋さん

礼儀は？

フランスでは、お店に入る時やマルシェの商品を見る時も、まず店員さんに挨拶をするのが鉄則！飲食店に限らず、雑貨屋さんや洋服屋さんでも同じ。

◎朝～夕方までは、Bonjour！（ボンジュー！）
「おはようございます！」「こんにちは！」
※夜は、Bonsoir！（ボンソワー！）「こんばんは！」

◎商品を買い終えた後は、Merci！（メルシー！）
「ありがとう」を。お店を出る時は、Au revoir, bonne journée！（オーヴァ、ボンヌジュルネ！）「サヨナラ〜良い一日を！」なんて粋な言葉を交わしたり。
買わなかったとしても、ありがとうって一言添えてお店を出る。すっごくステキな習慣だと思わない？

◎お客様は神様か？
日本の接客業のクオリティが恋しくなる。
店員さんが笑顔なんて当たり前？フランスは、ハッキリ言ってそんな人少ない。はにかむ程度でもニコッとしてくれればいい方。挨拶しても真顔で淡々と作業される事も。

初めて見た時は「怖っ！何だこの国？」
稀に根っからのサービス精神旺盛な笑顔の店員さんに出会えた時は、マジ神〜！ってなる。
でも、みんな悪気はない。言葉を交わせばすぐほぐれて親切にしてくれる。むやみに笑顔を振りまかない、って感じ。

買い方は？

日本だと、お肉屋さんやお総菜屋さんでしか見かけない量り売りシステムが、フランスでは、それ以外にも野菜や果物、魚やチーズなど、多くのお買い物シーンで見かける。

店員さんに希望のグラムを伝えて包んでもらうか、スーパーなどでは自分で量りに乗せてからレジに持っていったり。

◎量り売り
プライスに「Kg」と表示されてたら重さで金額が決まる量り売り商品。例えば「10€／Kg」と書かれていたら、1キログラムあたり10ユーロってこと。

▶写真の右
丸いズッキーニは、1kgあたり2.20ユーロ
100gあたりに換算すると0.22ユーロ（約30円）
１個150gだとしたら45円くらい。

プライスに「1 pièce」（１個）と表示されていたら、重さ関係なく１個単位で値段が決まってる商品。

お会計は？

100円程の飲み物でもクレジットカードが心置きなく使える便利な国。でも、マルシェや田舎の小さなお店だとカード不可も多いから、現金は必要。

でもそういうお店での注意が、
高額のお札。100€札（日本円の1万円札に相当）なんて出そうもんなら、あからさまに嫌な顔されて「ノン！」って断られちゃうかも。

◎フランスの通貨
€（Euro：ユーロ）
フランス語の発音では「ウーホ」
１ユーロは（un euro：アンヌーホ）

◎硬貨（9種類）
・1ユーロ、2ユーロの2種類
・1セント、2セント、5セント、10セント、20セント、50セントと、ユーロより小さい単位サンチーム（セント）と呼ばれる硬貨が7種類。
※価値はざっくり１€硬貨＝100円玉相当。1セント硬貨＝1円玉相当。

◎お札（7種類）
5€札、10€札、20€札、50€札、100€札、200€札、500€札。多っ！

日本は硬貨が5種類でお札は3種類だけ。
フランスは細かく分かれてる分、お財布からチョイスするのに時間がかかる。小ちゃな硬貨が老眼で瞬時に判断できないのが私の悩み。

◎物価は？
高いものもあれば激安のものもあるから一概には言えないけど、日本と近い感覚でお買い物できるかなと思う。

◎おつり
例えば、888円のお会計で、1000円札と88円の硬貨を出すみたいな日本でやる小銭消化法。
ついやりたくなるんだけど、フランスではあまり歓迎されない。小さなお店だと店員さん一瞬固まって頭にハテナがたくさんの様子。消化したい時は、ジャラジャラ全部出していいから888円にする方がまし。

◎数の表し方
「１」を指で表現する時、日本人は人差し指だけど、フランス人は親指を立てる。これを出されて「Good！」って、なんか褒めてきた？って勘違いしたのは私だけか。

◎他の国でも使える
ちょっくらお隣の国へ。通貨が同じ国は、そのまんま現金でもお買い物ができるのが、すごくいい！

▶イタリアへ
本番のカルボナーラは絶品だった！パルメジャーノチーズをでっかいブロックで1kgお買い上げ。フランスで買うより安い！やっぱり地元で買うのが1番！

▶スペインへ
よく高級バルで立て掛けてあるヒヅメ付きの丸ごと生ハム。あれが、サンドバッグのようにスーパーの壁にずらり！こっちも衝撃価格の1本4000円とか。あり得ない！

その他ユーロが使える国：ベルギー・ドイツ・ギリシャ・フィンランド・アイルランド・オランダ・ポルトガルなどなど数カ国に渡る。※2021年現在

お店のお休みは？

◎日曜日
日本なら、かき入れ時の日曜日がまさかのフランスでは基本お休み。フランス人にとって週末は家族や大切な人と過ごす大切に時間。従業員だって同じ。社会全体で、日曜日はみんな一斉に休もうや！が根付いてる。美術館やお洋服屋さんなども。都心や観光地なら、開いてるところも多少あるけど、生活する街は閑散と閑古鳥。

◎ヴァカンス
年に数回大型連休が入ってくる。フランス中が休みにならないように、地域ごと期間をずらす工夫もされてるのがすごい！それによってバスなどの運行時間も変動するほど。
関東圏さんは1週目、北海道さんは2週目、九州さんは3週目みたいなイメージ。

▶自然が大好きなフランス人は、海へ山へと田舎へ移動して…何をするって？
のんびり過ごす。観光地だけでなく、キャンプをしたりスポーツしたり、別荘や宿でまったり過ごす。それがフランス流。

フランス人の普段使いするお店、何となくのぞけました？

最後までお付き合いありがとうございました。少しでもフランスを身近に感じ、楽しんでいただけたらうれしい限りです。

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次回のテーマ

✒︎ リリアーヌと行くおいしいフランス旅気分
『お買い物シリーズ』
次は、フランス人のお買い物術！
・お買い物袋はどうしてるの？
・どんな基準で選んでるの？
・お店の人とのやり取りなど

◎『お買い物シリーズ』では
普段使いのお店のこと、フランス人のお買い物術、私が暮らすように旅したお買い物シーンへと続きます。どうぞお楽しみに！

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