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蕗の塔 【奥入瀬 24/5/6】

この白くて丸いフワフワがたくさんついている背の高い植物、なんだか分かりますか?

これ実は、フキノトウなんです。
(分かりやすくフキノトウと表記しますが、植物としての正式名称はアキタブキです)

カリフラワーのように見えなくもない

意外と分からない人が多くて、こんなにでっかくなるの!?と驚かれます。

山菜として名高いだけあり、食べ頃を過ぎると忘れ去られてしまうのかもしれません。


この白いフワフワの様子を見て、タンポポを連想した方も多いのではないでしょうか。
種を散布する仕組みはまったく同じで、風に吹かれてフワフワと飛んでいきます。

風まかせにするなら種の発射台は高ければ高いだけ良いので、フキノトウの雌花は受粉後にグングンと背を伸ばしていくわけです。

まさに蕗の塔

実は、フキノトウの漢字表記は"塔"ではなく"薹"という漢字を使います。

"薹"は花をつける茎を意味するらしい。
いや、まあその通りなんですけど、"塔"の方が分かりやすいと思いません?笑
そんな思いを込めた記事タイトルなのでした。

開く寸前の綿毛の束

雌花が高い塔になり綿毛を開く寸前の蕾の先端、必見ならぬ必触の価値ありです。

とても柔らかくサラサラとした手触りで、化粧筆に使えそうなきめの細かさを感じます。
そういえばタンポポの方では触ったことないけど、きっと同じような手触りだろうな。

役目を終えた雄花

ちなみに雄花は花粉を飛ばすまでがお仕事なので、雌花のように高く伸びることはありません。

ん?雄花も含めて考えれば、どちらにも当てはまるのは"塔"ではなく"薹"の方なのか…?


う〜ん、それでも私は"塔"派!笑


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