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花の絨毯 【奥入瀬 24/5/11】

私の毎春の楽しみのひとつ、お花の絨毯。
林床の隅々まで白い花が咲き誇る様は圧巻です。

ニリンソウというお花で、沢沿いなどの湿った環境をよく好むので、この時期は奥入瀬渓流のあちこちでお花畑を楽しむことができます。


花!花!花!

一面お花の写真を撮るならニリンソウ!
というぐらい、高い密度で咲いてくれます。

このニリンソウの花の上にもチュンを乗せようとしたんですが、さすがに失敗しました。
別のお花で挑戦中です(^^)笑


奥入瀬渓流だけでなく十和田湖畔にも全体的にニリンソウの大群落が存在するんですが、その中でも大のお気に入りの場所がありました。

西陽のニリンソウ大群落 (2022年5月)

カツラの巨樹の名残を留める古びた株を取り囲むように咲き乱れるニリンソウ。
初めてこの場所を見つけた時は衝撃でした。

見つけて以来すっかり虜になってしまい、毎年足を運んでいたんですが、2022年の8月に青森県で初めて線状降水帯が発生し、この大群落のすぐ後方にある沢が大変なことになってしまいました。

さすがに巻き込まれてダメになってしまったか…と思いきや、翌年の春にはいつもと変わらない様子で咲いていて、とても驚かされました。


しかし…
道路を塞いでしまったこの沢の大増水が問題視され、同じような事態が起こらぬように治山工事が入ることが決定し、森の奥にある現場まで重機を通すための林道がカツラの株の前を横切るように作られてしまい、私の好きだった風景は大きく変わってしまったのでした。
とても悲しいです…。

十和田湖畔の孤立の可能性もあるだけに、放っておけないことも理解できるのですが、違うルートもあったんじゃないか?とも考えてしまいます。

でもその違うルートにも貴重な自然があるわけで…と、堂々めぐりのようになってしまいますが…

やるせない気持ちでいっぱいです。


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