OFC vol.1
O:奥入瀬
F:冬芽
C:コレクション
で、OFCというわけでございます。
某有名ファッションショーのパクりです笑
落葉広葉樹が厳しい冬を越えて春にたくさんの葉を茂らせることができるように、展開前の葉を厳しい寒さから守る為に形成する冬芽。
この冬芽にはその樹の個性が溢れています。
落葉期に入ってから観察対象がグッと減る中で、冬芽だけはいつどんな時でも観察できるもの。
冬の自然観察の基本の基でありながらほとんど紹介してなかったなぁと思い、芽吹いてしまう前に紹介しておこうと思い立ったのでした。
全てを紹介するには数が多い上にそっくりさんが多すぎるので、まずは私の好きな冬芽から紹介していきたいと思います。
エントリーNo.1 オオカメノキ
みんなが口を揃えてカワイイ!と言う、冬芽界のアイドル的な立ち位置のオオカメノキ。
妖精を思わせる見た目で、真ん中の顔のような部分は花を包んでいる花芽、左右の万歳しているような部分が葉芽です。
この個性的なシルエットもさることながら、葉の部分のコーデュロイのようなデザインも注目ポイントです。
春に開く葉が裸で縮こまった状態で冬を越すので、葉の葉脈にあたる部分がコーデュロイに見えるというわけです。
葉が裸の状態で冬を越すタイプは裸芽【らが】と呼ばれます。
エントリーNo.2 オオバクロモジ
特徴的な芳香を持つことで有名なクロモジ。
冬芽もちょっと個性的で、細長い兄とぽこっと丸い弟が寄り添うような印象です。
兄が葉っぱで弟が花になります。
クロモジはオオカメノキと違って、葉を鱗で守ってあげるタイプ。
こちらは鱗芽【りんが】と呼びます。
エントリーNo.3 キブシ
ちょっと地味だけれども、短冊が何本も垂れ下がる見た目ですぐ分かるキブシ。
短冊の部分は全て花芽で、枝の先端にあるとんがり帽子が葉芽。
花のひとつひとつはかなり控えめな印象なんですが、短冊状にたくさんの花がぶら下がる光景がとてもキレイなのです。
今日のOFCはここまで。
4月の頭に所用がありまして、奥入瀬から少しの間離れることになるので、そこでまた続きをやろうかなと思います。
明日でなるべく沢山ネタを仕入れねば…!
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