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植物との向き合い方(お勧めしたい農業の本)

4月23日 火曜日。

空模様は朝から不機嫌だったが昼過ぎからはさらに悪化して、広島市内はワイパーが止められない程の雨となった。

漂う黄砂が洗い流されるのは嬉しいけれど、車の乗り降りするだけでスーツはびしょ濡れだ。

今日は前々から決めていた「広島駅に行く」という予定を実行したのだが、駅の駐車場から駅舎に行く数メートルですっかり濡れてしまった。

広島駅、かつては地方の中核都市としてはガッカリするほど何もなくて、魅力のない駅舎だったのだが、私が居ない8年間でびっくりするほど生まれ変わっていた。

駅の北口(新幹線口)などは、かつてはまるで「ハリボテ駅舎の裏側」そのものでコンビニの一軒すらない寂れた風景が広がっていたのだが今はその面影すらない。

駅を含む、東区周辺自体が完全に別物になっているのだが今日は「おおおおお!」とひたすら感嘆してしまった。

これ以上書くと広島駅だけで一つのnoteになりそうなのでこの辺で。

駅に行った理由は、ロルバーンの広島駅限定のノートを購入するためだった。

あって良かった
しまなみ海道の昼と夜バージョン

これが発売された時、私はまだ愛媛に暮らしていた。ロルバーンの限定品は通販非対応なので「しまなみ愛」には自信があるだけに歯噛みをして悔しがったのを思い出す。

そろそろ本題にいこう。

私がいまやろうとしてる事の概要ではなく、実務的な部分に於いて「農業」が切り離せない。

と言うより、一次産業こそ大きなチャンスだと考えているのだが、それらに関する本を最近沢山読んでいる。

そして多くの本を読んだ中で農業の本は

「なるほど!そうか!」

と腹落ちする事がとても多い。

実践的であり、再現性がとても高く、考え方は汎用性がとても高い。多くの方に知って欲しいと思った。

①「奇跡のリンゴ」

国営放送の「プロフェッショナル仕事の流儀」から始まった木村さんの本。

まるで人の良い普通の農家のおじさんのような木村さんの、リンゴとの向き合い方は半ば狂気だ。

無農薬では絶対不可能と言われたリンゴ栽培を可能にし、奇跡のように甘いリンゴを作り上げた。

木を知り、虫を知り、土を知る。

たった1人で笑われながら続けた「リンゴへの信念」を貫くサマは畏敬の念しかない。

彼が失敗し続ける姿と、その中に微かに見える可能性を綴った名著だ。

ちなみに木村さんのリンゴは今や買えないくらいの人気だ。

②「最強の農起業!」畔柳茂樹

愛知県の「ブルーベリーファーム岡崎」を立ち上げた主人公の「素人から始めた農起業」の話。

ただの観光農園ではない。ビジネスとして、合理性、生産性、収益性を徹底的に追求した内容となっている。

日本の農業の生産性がアメリカと比較して遥かに低いのはなぜか?どうすれば変わるのか?

その一つの答えを導き出している。

私がやろうとしている事は、この本にインスパイアされた部分が大きい。

③「なぜネギ一本が一万円で売れるのか」清水寅

「1番になるまでやり続ける」という信念を常に追い続けた筆者のネギ農業。

読んでると「ネギってこんなに大変なのか」と知る。

あくまで主役たり得ないはずのネギを、主役にまで引き上げた手法が公開されている。

オンラインショップで売られる一本一万円のネギはSOLDOUT。驚きだ。

農法から物流までを徹底的に調べ、ネギの価値を信じられないほど高めていく。

なお①〜③全てオーディブルで視聴可能だ。

三者に共通しているのは、行動し継続する事だ。

天才的発想とか幸運とかの入り込む余地はない。

笑われようと貶されようと、信念を持ち続けて折れない心。それだけが成功に必要な要素だと知る。

やるのか、やらないのか、人生の勝敗はそれだけだ。


読む本の取捨選択

書店にはマーケティングやコンサルの本が平積みされて売れている。勿論それらもとても大切な事だ。

ただ、読んで理解しても人生は変わらない。理解して実践してこそ未来は動き始める。

それらの本を読み、果たして明日から実践できるのか。実践できるだけの足場があるのか。

答えはNOだ。

「なるほどな」と思って本を閉じ、また明日から同じ日々が始まるだけだ。時折り「こんな本があってさ」と話のタネになるくらいだ。

本を読む行為自体はとても大切だと思う。そして読むならば、明日や来年、自分のあるべき姿と少しでもリンクする本を選んで欲しいと思う。

私の勝手な願いだ。

これからの日本

建設にしても輸送にしても、何にしても必要なのは「汗をかいて働く人がいること」だ。

どんなに有能な経営者がいても、現場で働く人が居なければ全ては破綻する。そして今日本は「働く人」が激減しつつある。

建設現場ではアジアの労働者がもはや不可欠だし、農業漁業においても同じだ。

そして遠くない未来、第一産業が必ず「売り手市場」になる。買い叩かれてきた過去から「この値段じゃないと売らない」と言う時代になる。

農業に興味がある無し関わらず、一読の価値がある3冊だ。

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