「寿命/優しさ/謙虚」

サメより長生きしていたんだな。

いつか死んじゃうんだなあ。と考えて生きていて、ぼうっとネットの記事を漁っていたらサメの記事にたどり着いた。
サメの寿命は大体25年だという。僕は今年で29歳、サメの寿命より長く生きていた。
ということは鮫寿(さめじゅ)を過ぎていたわけだ。それを考えたら意外と生きているんだな。しかも元気だからまだまだ生きていけそう。
僕は「サメより長生きしていたんだな。」と呟いた。
いつか死んじゃうなんて考えるのやめようかな。僕と同じ年に生まれたサメはもう死んじゃってるかもしれないからそのサメの分まで生きよう。
次に目指すのは70歳、頬白鮫寿(ホホジロザメじゅ)

俺、優しいよ。

３年位前に風俗に行った時1番時間の長いコースで気持ちよくなった後のこと。
相手をしてくれた女神(ここでは風俗嬢のことを女神と呼ぶことにする)にこんなことを言われた。
「初めて外国の人に優しくされた」

「えっ？」
僕は戸惑った。これはどういうことだろう。
僕の顔は完全に日本人の顔。いや、もしかしたら中国人に間違われてるのかもしれない。
だけど本番に行く前には流暢な日本語でお互い会話した。身体で慰めあってる時に何かを思い出してしまい思わずあんなことを言ってしまったのか。
うつ向いてる女神に僕は声をかけた。
「俺、優しいよ。」
残り時間を無駄にしないためにも再び慰めあった。
そして僕は20分5000円の延長を入れた。女神に優しくしようと思って。

レギュラーバーグディッシュより良いもん食べたらバチが当たりそうなんだよね。

家の近くにびっくりドンキーがあってたまに食べに行く。
昔はディッシュ系を好んで食べていたけど最近はステーキ系にアラカルトからおつまみになりそうなものを一品、そしてドンキーオーガニックビール。
びくドンはドイツビールを飲めるから最高だ。
そんな大人のびっくりドンキーを堪能していたら隣の席に座っていたカップルらしき2人の会話が聞こえてきた。

女性「びっくりドンキー好きだよね～。けどいっつも同じものしか頼まないよね。」
男性「あぁ、うん…なんかレギュラーバーグディッシュより良いもん食べたらバチが当たりそうなんだよね。」

驚いた。びっくりドンキーにこんな謙虚な人がいるなんて。
僕なんて1人でお構いなしでいるのに。

男性「だけど、今日は誕生日だし300g頼もうかな。」

もっと贅沢していいんだよ！デザートも頼みなよ！牧場のソフトでもいいからさ！
そんな謙虚な男性の隣の席で僕は追加で牧場のソフトを注文した。