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おーてまてぃっく時間旅行

日曜日から始まった展覧会の設営作業。月曜日、水曜日、木曜日、本日と、合計5日間をかけて行われました。
10月から美術館のスタッフと作品を選定し、壁の長さから作品を出力する際のサイズを割り出したり、かなり丁寧に準備を重ねてきました。

昨日(12月14日)に、ようやくメイン作品の設営が終わったところです。

メイン作品は、3年前に下描きを終えていました。今回の機会にサイズを変更して清書しました。

2018年に霧島アートの森で行われた展覧会「Ohtematic2018」でも、かなり大掛かりな設営を行いましたが、この時は設営時に、なんと二日連続で自分が死ぬ夢を見ました。
「自分を出し切る」というモードに突入すると、睡眠中にそんな情報が浮かび上がってくるのかも知れませんね。

昨日、設営会場をぐるっと見回して「生前葬のようだ」と感じました。アートの森の展覧会場で、同じ言葉を友人から言われたのを覚えています。それ以来気にかけるようになったのかも知れません。

この日は曇り空でしたが正面に桜島がバッチリ見えます



イラストレーターという仕事、広い会場で自分の作品を並べると、これまでやってきたことが一堂に会するわけです。いろんな職業があるけど、こういう機会を持てるのは本当に珍しいのではないでしょうか。ミュージシャンが、すべての楽曲を同時に鳴らすことはあり得ないと思うのですが、ビジュアルだけだとそれが可能なんだなと。
自分が何をやってきたのかが見えると同時に、物量的に、自分だけの力のみで描いてきた訳ではないことがあらためてわかるんです。
家族をはじめ、周囲に存在してきた友人、知人などからの応援、無数の後押しのような原動力が自分を突き動かしてきた、それがわかる。中学1年の頃に、絵に取り憑かれてしまったから、その他の「スキルを磨く何か」を意識的に避けてきた。

設営作業を終えて、そんな暮らし方を感じてもらえる空間になったと、勝手に思っています。

今回は美術館スタッフによるキュレーションもあって、冬がテーマのコーナもあります。本来だったら自分で選出しない作品なので、自分の違う一面を(といっても世界観は変わらない訳なんですが)感じてもらえると思います。

会期は1月29日まで。火曜日は休館日ですが、年末年始も開館しています。
会場に出向く機会は限られていますが、コンタクトを頂ければ、調整して待ち合わせることも可能です。

作品のポスター

入り口の大型サイン


展覧会会場の具体的な内容については、会期終了後にお伝えすることになると思います。

是非、長島美術館でお会いしましょう

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