072 後藤ひとりは覚醒し、井芹仁菜は成長した
先週の第10話の「ワンダーフォーゲル」、私は絶賛したけど、小うるさいロックの聴き手、しかも基準がブタの臓物を投げつけた時分のザ・スターリンの楽曲なのに、何で親子の和解の話を肯定するのかと、奇異に思ったかもしれません。私自身はだからこそ、ロックの話でロックに生きる道を見つけた女の子が、自分の父親の人間的な弱さ、理解の至らなさを知ってもなお、愛情だけは真実と知ってしまったら怒るに怒れない、許すしかない。そんな仁菜ちゃんの感情こそがごちゃごちゃした整理のつかなさという意味も含め、