個人の借金と政府の借金の違い
ニューヨーク・タイムズのコラムでクルーグマンが、個人の借金と政府の借金を同一視してはいけないと力説している。
それでは、その違いとは何なのか?
個人は死ぬが政府は死なないのである。
個人は寿命があり、稼ぎは年齢ごとにだいたい予測がつき、中年でっもっとも稼いで、高齢になると稼げなくなる。政府は違う。GDPは一般に増加し続けるし、それに合わせて税収も伸びていくのだ。
しかも政府は、借金の期日に返済する必要もない。新たに借り換えればいいだけなのだ。借金を返すための担保である税収は伸びる一方、ゆえに借金を返しきってしまうということは歴史的に行っていないとクルーグマンは言う。
実際、ナポレオン戦争時のイギリスの借金も、第二次世界大戦のときのアメリカの借金も、返しきってしまおうなどとと言う人はいなかったという。
今回は財政の話でした。
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