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9.【ひとりっ子の私と親の終活】すべての家事をしていた母が突然いなくなると、認知症の父はどうなるのか。

ひとりっ子の私が87歳母(入院中)と86歳父(認知症)の終活を考えながら、日々格闘しています。前回までのお話はコチラ↓↓

昨日夜、父から電話があって、

「洗濯の仕方がわからん」

というので、今朝自転車で10分ほどの実家へ行って、洗濯機の使い方を教えてきました。2回目ですが、まあ、覚えられないだろうから、長期戦です。それ以外にも、

「お茶の葉がどこにあるのかわからない」
「ご飯をどこに買いに行けばいいのかわからない」
「お母さんはいつまで入院してるんや」
「お母さんは、どこが悪いんや」
「お母さんは、手術せなあかんのか」
「なんで、こんなことになったんかな」(元気だった母の入院に関し)

など、毎度同じようなことを聞いてきます。これは認知症の特徴なのですが、とにかく、

環境の変化に対応できない
新しいことが覚えられない

のです。洗濯機の使い方にしても、お茶の葉の場所にしても、何度教えても「ワシは物覚えが悪いから覚えられへんのや」と言うのですが、これは、根底に別の思いがあると思います。今まで家事全般はすべて87歳母がやってきて、どこに何があるのかすら父は知らない状態でした。なので、「家事は母の役目」という認識があり、

「なんで、ワシが今さらこんなことをしないとあかんのか」



という思いが、認知症に拍車をかけて、日常生活に必要な事を覚えられない、覚えたくないと無意識に拒否しているのだと思います。これは父だけが悪いのではなく、母も普段から、父が手伝うことを嫌うので、悪循環だったなぁと思います。

段取り上手で手際がいい主婦は、その方なりのスタイルなり、やり方があって、そのやり方を乱されることを極端に嫌います。例えば、

洗濯物の畳み方
食器の洗い方、洗った後、食器棚への戻し方
冷蔵庫のモノの並べ方
掃除機のかけ方
買い物は、決まった場所で。値段も一番安いところで。

といった感じです。主婦が色々考えて編み出した、自分だけの究極のスタイルだから、そのやり方をご家族さんもリスペクトしてあげて欲しい反面、主婦側も、誰からも評価されない地味な家事を主に担ってきたプライドを一旦横に置いて、

今からでも遅くないので、できるだけ家事のやり方を家族みんなで共有してみませんか?これ、今すぐできるのに、割とスルーされている究極の終活だと思いますよ。その場合、主婦側は、「ちょっとぐらいやり方が自分と違っても大目に見る」という気持ちが大事です。

ほら、「ふてほど」の最終回でも、

寛容になりましょう~♪


ってみんなで歌ってたじゃないですか?あれですよ。あれ。

「うっせーなー。そんなの、その時になったら、なんとかなるよ。」と思ってる方もいらっしゃると思うのですが、

普段やってないことをいきなり「やれ」と言われても、できない


ということは、覚えておいて損はないと思います。

終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。