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ニューヨークの給料事情

まず大前提として、アメリカでは、皆2、3年おきに転職するのが一般的。

人の流動性がものすごく高いので、企業は必然的に、いい給料とベネフィットをだして、いい人材を獲得しようという傾向が日本よりも大いにある。働く側も、常に、今の会社はキャリアアップの踏み石としか思っていない。

で、最終的に、Google、FBなど、Glassdoor上位(後述)の会社に入って、一緒にビジネスをする優秀な同僚と投資家を見つけて、自分でスタートアップで一発当てる、というのが、大体みんなが思っている理想的なキャリアだと思う。ちなみに、自分で起業したとしても、アメリカ人は見切りをつけるのも早いし、上手くいってもすぐどこかに売って新しいことを始める。(スタートアップの90%は失敗する。)失敗したとしても、またGlassdoor上位の企業に戻って、また期を待つ。というサイクルが、一般的な成功キャリア。

ちょっと脱線したけど、そんなこんなで、アメリカ(特にニューヨーク)は、はっきり言って、給料が高い。その分、家賃も異常だし物価も高いので、コスパはかなり悪いけど、とにかく給料が高い。これが、世界中の人がニューヨークに来て働こうとする、最大の理由である事は間違いない。(最先端等の要素もあるけど、それは業界毎かつ、高給に繋がっているので、今はとりあえずおいておく。)

例えば、私の職業、UI/UX/Product デザイナー。NYの平均年収は、約1000万円弱。↓

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これは平均なので、Googleとかのトップ企業はこれの1.5倍以上になる。最近ニューヨークでは、$100k(年収1000万円強)は、ミドルクラスの最下層と言われるようになってきた。ここら辺の数字から考えると、まあ、平均的な1br(1LDK)の家賃が月30万円くらいという理由が分からなくもない。(それでも非人道的な値段だとは思うけど。)

ちなみに、私が昔少しだけ働いたことのある日系会社 in NY は、二つとも、同じようなスキルセットで、年350万か、良くて500万くらい。いかに日系企業が現地で浮世離れしているか、日本語環境を求める現地の日本人だけで賄われているか分かると思う。ちなみにこっちだと、レストランのウエイターやウエイトレスですら、チップで年500万くらいザラに稼いでいる。

しかも、彼ら日系企業のマーケットは大抵日本 or 現地日本人なので、アメリカという人数の暴力にマーケットを持っている現地企業とは、戦い方も規模もトレンドも人種もカルチャーも何もかもが違う。そして給料も違う。(ただし、現地で成功している日系飲食店を除く。)

またまた少し脱線したけど、そんな転職天国(地獄?)のアメリカで、みんなが常にチェックしている、企業レビューサイト、それがGlassdoor。オープンポジション情報もある。すごく重要でみんなが見ているのは、企業業績とかそんなんではなくて、福利厚生、カルチャーがどうか、給料はいくらか、という、完全なる働き手目線からのレビュー。そして、数値化されているのは、完全なる働き手の満足度。



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ここで何年も変わらず一位なのがGoogle、そして常に上位FB。ちなみにAmazonは意外にすごく高くはない。。。(多分、ブルーカラーのレビューが沢山含まれてるからだと思う。)

アメリカの現地企業の具体的なポジションや給料、福利厚生まで見れるので、興味のある人は要チェックだと思う。

私はニューヨークにきたばっかりの頃、これの求人情報を見まくって、どんなポジションが自分の専門性に近くて、トレンドなのかを把握するところから始めた。募集要項はいつもかなり具体的に書いてあるので、見まくっていると、頻出事項の中から、自分にあと少し足りないものは何か、だんだん具体的にわかってくる。私が来たばっかりの頃は、10年くらい前で、スマの穂初期、モバイルデザインとUIUXデザイナーがかなり新しいポジションとしてグイっときてる頃だったので、すぐにUXのコースをとって、モバイルサイトも作って、ポートフォリオに速攻足したのを覚えている。

(私の転職戦記に続く)



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